Triple W Total Rumble 9 19/3/30
 

A-キッド対ウィル・オスプレイ
成長著しいスペインの至宝Aキッドが、UKの至宝から現世代の旗手となり、

世界でその名を轟かせているオスプレイが遂に激突。
様々なベクトルで勝負出来る中で、2人が選んだのは正統派な鬩ぎ合い。格差を否定せず、

チャレンジマッチ要素入れながらも、無理なドミネイトよりも、試合の中でストーリーを紡いでいく形。

オスプレイに付いて行き、自分の良さもしっかり提示出来るAキッドはやはり凄いのだが、

動きでそれを凌駕し、一挙手一投足で置かれている状況を表現するオスプレイはさらに別次元。

キッドの足りない所を正確に突いて来る。動いていない時の魅せ方、

受けでのスケールアップ等細部の完成度の違いはまだまだある。
まだ発展途上な所はあるAキッドだが、

オスプレイにないクイックと腕殺しを解禁し食らいつく見事な展開力を見せる。

アームブリーカー等もう1サムシングあれば更に良くなるが、執拗なクロスフェイス等、

格差を埋めつつテクニカルな面を印象付ける良いチョイス。

新日ヘビー仕様のロングマッチ構築を見せるオスプレイ、

それを理解しカウンターをズバリ決めていくAキッド。

好勝負止まりかと思わせた所で終わらずに、もう一伸び二伸び見せたのも良し。

最後までエースたる実力を如何なく発揮し天晴れ。この充実の内容でさえ、

まだまだ伸びしろがある所に恐ろしさを感じる。

方向性で言えば1戦目のオスプレイ対ロビー・イーグルスに近いエース対決に。

チャレンジマッチ要素を加えた激戦。Aキッドが更に成長し格上げした状態で再戦希望。

必見の名勝負。
評価:****1/2