OTT Scrappermania 5 19/3/6
OTTタッグ王座戦-ルーザー・リーブス・タウンマッチ
キングス・オブ・ザ・ノース(c)(ボーンソウ、ダンカン・ディスオーダリー&ダミエン・コービン)対ブリティッシュ・ストロング・スタイル(ピート・ダン、タイラー・ベイト&トレント・セブン)
KOTNの奇襲からスタートし、すぐさま高所ダイブを含む場外ダイブスポットを連発。
その後も乱戦ベースで連携技を素早く導入。
KOTNはタッグよりもやはりトリオで本来の実力が出せるチーム。
トリオならBSSにも食らいついていけるので、良い鬩ぎ合いとなっていた。
王座戦&ルーザーリーブスタウンというどうみてもBSSが負ける組み合わせだが、
何と勝ってしまうサプライズ。これにより更に箔が付いた。好勝負。
評価:****
OTT世界王座戦
ウォルター(c)対ジョーダン・デヴリン
背水の陣で挑むホームのデヴリンと最強の怪物ウォルター。
当然デヴリンに声援が集まり、ウォルターにはブーイング。
それは戦前からわかっていたことなので、当然の様にウォルターはヒール仕様。
空間処理能力も強い怪物ウォルター。しかしそれが強いが余り、
怪物らしさが少し弱まる時があり、それがこの時も現れてしまう。
強大なヒールが絶望に叩き起こしても、立ち上がってこそヒーローがより輝く。
対ウォルター対策となる手への攻撃を逆にウォルターが行う等、
ドミネイトとヒールワークの共存は一定レベルでは押さえているものの、
前回よりはウォルターの支配力は弱く感じてしまった。
それでもハイレベルなのは変わらず、エースとして素晴らしく凛とした佇まいで迫るデヴリンは、
まさにアイルランドの至宝で、この会場と団体では師匠格ベイラーをも上回る。
ニアフォールの連続とスリーパーの攻防で堅実に行き、
試合放棄しようとする前回のPAC戦での伏線も回収。
ロッカールームの選手と師匠であるレジェンド、
ポール・トレイシーまで飛び出すCHIKARAライクな演出もあり、
デヴリンが王座奪回の大団円。名勝負とはならなかったものの、
試合が決まった時の歓声は間違いなく今年一番の名シーンとなるだろう。
勧善懲悪なのもビッグマッチに相応しい。必見の内容。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
全体評価:9