DRAGON GATE 「CHAMPION GATE 2019 in Osaka」2日目 
エディオンアリーナ大阪・第2競技場 19/3/3


3:石田凱士対吉田隆司
(石田が勝てば、マキシマムはトライアングル・ゲート王座に再挑戦出来、

吉田が勝てば、マキシマムは一年間挑戦不可。)
奇襲を仕掛けた石田。昨日の王座戦同様負けられない戦いだが、体格差は明らか。

それをどう切り崩していくかが焦点となるが、石田は得意の蹴りを中心にしながらも、

一辺倒ではなくなった所に大きな成長を感じ、

吉田がヒールプレイと体躯を活かしたドミネイトでフォロー。

この体格で小狡い事をしても許されるのが吉田の魅力の一つ。

正直クイック位でしか勝機は見えなかったものの、アップセットには非常に会場も盛り上がった。

テーマがない事が、殆どのアンダーカードにおいては十分な役割を果たした。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2


5:ナチュラル・ヴァイブス(Kzy、横須賀ススム&堀口元気)対

R.E.D(Eita、神田裕之&KAZMA SAKAMOTO)
WWEやノアではバイプレイヤーやマネージャーが続いたKAZMAも、

ドラゲーでは立派なヘビー。特にREDではポイントゲッター役も果たしており、

曲者さはそのままに、ある意味Eitaと神田がサポートで、

KAZMAがリーダーでもおかしくない編成となっている。

NVは、平常運転だがKzyが間違いのない孤立役を担い、

下支えをして、その後はスピードバトルに転じて、上手く纏めてみせた堅実な内容。

中々良い試合。
評価:***1/2




6:オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王座戦
R.E.D/Big Ben(c)(Ben-K&ビッグR清水)対

トライヴ・ヴァンガード(KAI&U-T)
前半はラフとコンパクトなタッチワークでU-Tを孤立。安定感は感じるものの、

こじんまりもしていてもどかしさはある。しかしそこはポジティブに考える。

タッチ成功後は、ドラゲーでは普通にスーパーヘビーなKAIが助太刀に入りつつ、

U-Tが大活躍し王座組に肉薄する内容。

KAIとビッグベンの絡みがもう少し多くても良かったものの、

U-Tがやられてもやられても粘り続け、大盛り上がり。シンプルなニアフォールの連続だが、

UTのサイズと格ならビッグベンの豪快な技は映え、

U-Tもアンダードッグ性とテクニカルな面も実に印象的に移る。

期待値が高くなかっただけに、ここまでやってくれるとは驚き。

U-Tのキャリアメイキングマッチになる一戦。
好勝負。
評価:****


7:オープン・ザ・ドリームゲート王座戦
PAC(c)対シュン・スカイウォーカー

成長著しいシュンが、PACに挑戦。PACはWWEヒールスタイルを貫き、

シュンは出し惜しみせずハイフライムーブを繰り出す。格差、PACの立ち位置とスタイル、

日本という環境。全てが噛み合っておらず、悪くはない堅実な試合運びだが、

それ以上は行けないという状況。シュンの素材の良さは際立っていたが、

まだ身体能力やムーブの凄さ以外はキャリーが必要な選手という事もある中で、

PACの現状からすればこれが精一杯。スパニッシュフライは意表を突かれたが、

PACの完勝感が残る試合。中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:8.5