Impact Wrestling Bound For Glory 2018 18/10/14
Impact Wrestlingノックアウツ王座戦
テッサ・ブランチャード(c)対タヤ・ヴァルキリー
男子の様なスピード感と攻防のチェーン数で組み立てる、テッサの試合らしい激しい内容。
タヤもハードヒットはお手の物なので、上手く相乗効果を生む事が出来ている。
更に終盤もニアフォールの連発、得意技から必殺技の攻防で終わる事なく、
もう1ターン入れて、押し上げたのも見事。
テーマのないカードではあるが、しっかり実力を発揮した熱戦となった。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
スーヤン対アリー(VTR)
試合ではないものの、このショートムービーは必見。
LUやハーディーズ劇場ばりのB級映画感満載の映像作品。
Impact Wrestling世界ヘビー級王座戦
オースチン・エリーズ(c)(w/ムース&キラー・クロス)対
ジョニー・インパクト(w/タヤ・ヴァルキリー)
試合前からSNS上でインパクトの妻タヤを巻き込み、舌戦を繰り広げていた両者。
試合後の「ノーセル&中指」問題が話題となり、
この試合を持ってエリーズは退団となったスキャンダラスな試合だが、
試合そのものは充実。
インパクトの華麗な動きと大技攻勢に、エリーズが煽りと受けで試合を作っていく。
WWEライクな、オーソドックスな一進一退とインディーライクな切り返しや大技の数々。
リアルなストーリーを昇華させるのはROH、インパクトらしさもある。
2人が歩んできた道を試合に上手く組み込んでいる。
終盤もセコンドに付いていたタヤへのヒート・シーキング・ミサイル
(セカンドとサードロープの間を潜り抜けるトペ)というスポットはあったが、
華があって華麗な良い選手だがLUマジックとヒールプレイがないと、
安定感に欠けるインパクトを、
抜群の安定感で見事に操縦してみせたエリーズの上手さが光った内容。
エリーズの活躍なしには、このクオリティは間違いなく残せなかった。
ここ最近のインパクトの躍進は、
メインでしっかり締めてくれるエリーズの活躍があったからなので、
落ち着いたらベルトを取り返しに戻ってきて欲しい所。
もちろんROHでも構わないが。好勝負。
評価:****
全体評価:8