Fortune Dream 5 18/6/11 後楽園ホール大会
トリプル・スレットマッチ
紫雷イオ対里村明衣子対松本浩代
結果的にフロリダで再会することとなった日本プロレスが世界に誇るトップ3人による、
スピーディーかつハードな3ウェイ。イオのハイフライング、松本のパワー、
里村のハードヒッティングとそれぞれの持ち味が混ざり合うのはもちろん、
3ウェイならではの攻防を積極的に取り入れていたのは面白い。
惜しいのはドローが見え過ぎていた点。それは大人の事情もあるので仕方ない。
それよりも男子に勝る程の大激戦を見せてくれた。
普段3ウェイ等はするはずがないこの3人。
もっというなら日本人選手のトップどころが、
ここまで3ウェイに順応するとは思わなかった。
好勝負。
評価:****
潮崎豪、火野裕士&ゼウス対中嶋勝彦、齋藤彰俊&佐藤耕平
ひたすらチョップとキックを打ち合う、ハードヒットファンマッチ。
その中でも火野と中嶋の一撃は強烈。
ゼウスや火野と中嶋の試合は見て見たいと思わせる内容。
多くを語る内容ではないが、
多くを語らなくても良さが伝わる単純明快な内容。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
杉浦透&野村卓矢対清宮海斗&吉田綾斗
各団体のホープ同士の組み合わせ。
タッグよりも仲間も敵・ライバルという観点で、
行かなければいけない事を義務付けられているので、連携などは殆どなし。
格上と位置づけされていると思いきや、防戦一方、受けで試合を作る清宮。
全て受けてくれる清宮がいるからこそ、他の3人が持ち味を出せる。
吉田はこういったハードヒット・コンテストとはカラーが違うのかなと思ったが、
杉浦と特に野村の狂気じみたシュートスタイルが猛威をふるっていた。
こういう試合での野村の存在感の出し方は見事。まさにスマイルキラー。
試合全体としても、若手同士の意地の張り合いと打撃戦というお題をこなしつつ、
約25分ものロングマッチをやり切ったのは賞賛に値する。
メイン抜擢にしっかりと応えた試合となった。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:8