Pro Wrestling NOAH Navig. with Breeze 2018
後楽園ホール大会 18/5/29
GHCタッグ王座戦
潮崎豪&清宮海斗(c)対ジ・アグレッション(中嶋勝彦&マサ北宮)
中嶋のサイコぶりに尽きる内容。猟奇的な表情からの破壊的な蹴り。これだけで金が取れる。
元々腕達者ではあったが、又違う方向性であっても、次のステージへ登った感も受ける。
清宮と北宮はそれぞれ補佐役を現実に努めつつ、
狩人の中嶋と、生贄の潮崎の世界を壊さない様に試合を紡いでいく。
攻守のバランスに偏りのある内容で、物足りなく感じる人もいるかもしれないが、
安易に打ち合いに走らず、打ち合いであっても、
全ての打ち合いに意味を持たせているのは素晴らしい。かなり挑戦的な内容ではあるが、
中嶋と潮崎の実力がそのチャレンジを成功に導いた。
好勝負。
評価:****
GHCヘビー級王座戦
杉浦貴(c)対丸藤正道
緊張感のあるレスリングから重厚な中盤、ターニングポイントとなる危険技から
ハードヒッティングを中心とした消耗戦。まさにノアヘビーのテンプレートの様な試合内容。
しかしこれを成立させるには、杉浦の衰えが顕著過ぎる。
観客もこれを求めるし、演者もこうするしかないというのは仕方がないのだが、
丸藤の華麗な動きで持っている部分が多いのだが、
ノア本隊になると支持を得られていない丸藤のベビー姿は弱い。
杉浦をレスリングベースのシューターとして据えるのにも限界がある。
杉浦の年齢的には当然ラストランとなる防衛ロードだが、
晩年の小橋や三沢に通ずる動けなさは悲しい所。
これぞノアという内容の一つではあるが、
過去の激戦の劣化版に過ぎない内容。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2