Black Label Pro(BLP) Slamilton 18/4/21
クリス・ディッキンソン対PCO
裏WMのウォルター戦で、インディーシーンに戻ってきた50歳のタフ野郎PCO。
今回の相手もハードヒッター・ディッキンソンが相手。
ウォルターの様なハードチョップはあるわけではないが、
その分荒々しい投げ技を続々と出してくる選手。
受け身関係なしの強烈な技も被弾して行く苦しい展開が続くけれど、
それを受け切った上で、お株を奪う様な危険なスープレックスを放ち、
ハードヒッティングにおいても互角に張り合って行く。
これだけを見れば危険技偏重感のみの印象だが、
技と技の間や繋ぎは丁寧に取っているので、重厚感は生まれている。
良い意味でディッキンソンの試合らしくない展開。
そしてディッキンソンの猛攻を凌いだPCOの驚異の粘りはやはり凄い。
裏WMでのカムバックが、フロックではない事を示した内容。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
フレッド・イェーハイ対サイモン・グリム
イェーハイの変則スタイルに翻弄されるグリム。
当然ノアでもWWEでもこんなタイプいないのだから戸惑いが隠せないファイトだが、
関節技には上手く対応。WWEでは出来ない堅い腕十字も披露し、良いシーンは作っていた。
しかし全体を通して見ると、イェーハイのペースのまま、
完全には交じり切らなかった内容。
平均より上。
評価:***
BLP王座戦
“フィルシー”トム・ロウラー(c)対ニック・ゲイジ
GCWでのリドル対ゲイジの様な趣のカードだが、
やはりリドルのプロレスへの適合能力が異常過ぎるだけで、
中々掴めないプロレスの間の取り方に苦戦するロウラー。
しかもシュートスタイルで行くのではなく、コテコテのヒールなので更に難しい方向へ追い込んでしまう。
まともに誤爆も出来ないのに、何度もそれをやるものだから悪くなる一方。
ゲイジがまだ通常形式も出来る選手だから良かったものの、酷い立ち回り。
度重なるマネージャーの介入から丸め込みフィニッシュとなったが、
タイツ位掴んだらと思ってしまった。ゲイジが可哀想になる試合。
試合後1月にランブル戦を制したジョルダン・グレイスが挑戦し王座奪取するサプライズがあったが、
ロウラーをひとまず降ろしてくれて有難うと言った所。
評価:**1/2