EVOLVE 100 18/2/17
ノーロープ・ブレイク
マット・リドル対ジェームス・ドレイク
ノーロープ・ブレイクルール。
もうマット・リドル・ルールといっても過言ではない試合形式に対して、
果敢に挑む新鋭ドレイク。
リドルの土俵においても、持ち前の体躯と意外に何でも出来る器用さで、もっさりさせずに反撃出来ている。
当然リドルのMMA&超人殺法とスターパワーに圧倒される展開が続くものの、
シングルプレイヤーとしては未知数だったドレイクの思わぬ健闘に、
リドルの圧勝と思っていたであろう観客も熱を帯びていく。
リドルが負けるというところまでは見えなかったが、
重厚感たっぷりの見応えある攻防がいくつも見る事が出来た上、
何よりも全編通して停滞させなかったのが大きい。
ドレイクが、リドルの胸を借りて名を上げた一戦。
好勝負。
評価:****
WWN王座戦
キース・リー(c)対ARフォックス
一度快を分かったものの、EVOLVEに自らの妻とクルーを引き連れ戻ってきたフォックス。
ただ戻ってきただけではなく、持ち前のハイフライングに、
ヒールプレイを織り交ぜたフォックス式のヒールを確立させて戻ってきた。
それは勢いに乗る王者キースをも飲み込み、完全な支配下に置き、思うがままに試合を進めていく。
キースのパワーも当然火を噴くのだが、
それは織り込み済みと言わんばかりに優位を崩さないフォックス。
得意技を次々に打ち込んでいき、後一歩の所まで追い込む今までにはなかった強さを示し、
最強のチャレンジャーとして立ちはだかっていた。
キースが悪い訳ではなく、フォックスの凄さが全編通して際立った大熱戦。
記念すべき100回大会に相応しい、フォックスのEVOLVEを見せた一戦。
好勝負。
評価:****
EVOLVE王座戦
ザック・セイバーJr.(c)対オースチン・セオリー(w/プリシラ・ケリー)
WWEも関心を寄せる程の若き逸材セオリー。
ベストインザ・ワールドを手中に収めつつあるザックに対しても、
臆する事ない試合運びを見せる。オールラウンダーなヒールという感じで、
基本も身体も出来ている上に、何でも出来るのだから、WWN側も推し甲斐がある。
対するザックは胸を貸す形で、キラーモードをチラつかせつつも、
セオリーの潜在能力を引き出す方に専念。20分近い試合という事で、
いくら素養が高いといっても、持ち駒の数に限界が出ていたが、
ザックを追い込むという画力の強さで繫ぎ止める。
ザックの反撃にも臆する事なく攻め続ける事が出来ていた。正直王者交代する画が見えづらい中で、
これ位の攻守の配分の方が、現実味があって良い。
大健闘のセオリーは、近い将来更に大きなステージへと向かう能力を示し、
王者ザックは力の差を示しフィニッシュ。
NJCで猛威を振るったオリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デスは、
既にこの時には開発されていた。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
全体評価:9