2017 ローカル・インディー特集 Part2 
Major League Wrestling(MLW) One Shot 17/10/5

“フィルシー”トム・ローラー対ジェフ・コブ
元UFCファイターのローラーが参戦。最近レスラーに転向したばかりではあるがまだまだmmaファイターがプロレスをかじった程度というようなMMAスタイル。リドルがプロレスとのミックスを完成しすぎてしまっていて、ハードルが高くなりすぎているが、本来MMAを極めた選手がそこからプロレスに転向するはかなり難易度の高い事。元オリンピアン・コブが鼻血を出しながらも、何とかローラーに見せ場を作ってあげる奮闘を見せた試合。

リドル対コブを期待してみると痛い目食らう内容。
評価:**1/4

リコシェ対シェイン・ストリックランド
スローなレスリングから少し演舞的要素を加えた彼らのベーシックなレスリングを見せた後は、徐々に攻防を積み上げていく内容。MLWという事で確実にクオリティを狙いに行く内容ではなく、余裕を持った試合運びを見せて行く。ハイフライングを温存しながら、打撃や関節を織り交ぜつつ、リコシェは得意のピープルズ・ムーンサルトを披露と得意の流れに持って行く。終盤も特別な攻防は特にないが、彼らのハイフライングだけではないレスラーとしての充実度を感じることが出来る。彼らには珍しくロング・マッチとなっているが、淡々と一進一退をこなしているという印象が強い為、中々良い試合の域は超えていかなかった。
中々良い試合。
評価:***1/2

Rockstar Pro New Year's Revolution 17/1/6
WXWショットガン王座戦
デヴィッド・スター(c)対サミ・キャラハン

WXWのショットガン王座が賭けられた一戦。機動力の高いオールラウンダーである両者という事でスピーディーに多角的な攻防を展開。勢いは申し分ない上に、今回はスターもサミもグラウンドの攻防を大事に活用していて、非常に緩急を活かした展開となっている。テンポは小気味良くも、ロックスタープロという土壌なので、ある程度クラシカルな風味を入れていくという挑戦的な内容にしたスターとそれに応えたサミの懐深さも見もの。最後脚攻めの立ち位置が微妙等落とし所に苦労してしまったものの、

ハイスパート+クラシカルさというスターらしさが出た内容。

好勝負。
評価:****


IWA Mid-South Kings of The Crimson Mask 2017 17/1/28
ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ
マイク・クルーガー対シュラク

デスマッチ界の超新星シュラクが、巨漢クルーガーを相手取り古き良き凶器を叩きつける、投げるに特化したデスマッチを展開。まるで旧世代のデスマッチの様な内容だが、これで良い。大量の蛍光灯束を使う事で過激度も迫力も備わっている。
まさにシンプルなヴァイオレンス&ブロッド。

好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

Insane Championship Wrestling
ICW Eleven! (11 Year Anniversary Show) 17/10/15

デスマッチ
クリス・レンフリュー対マイキー・ウィップラッシュ(w/ジョケイ)

(動画では1:05:30位から)
ウィップラッシュ率いるリージョンに洗脳されていたレンフリューが遂に洗脳から解き放たれて、虐げられていた元飼い主に宣戦布告というのが簡単なストーリー。試合内容はデスマッチ形式で言うところの4コーナーズ・オブ・ペインといった所で、画鋲ボード2枚、有刺鉄線椅子に有刺鉄線ボードといった凶器群。場外戦からスタートし椅子の使用までテキパキと進めた後、ハサミ攻撃でレンフリューが大流血。ここから一気にデスマッチモード。ウィップラッシュの怪奇な風貌や今までのストーリーを省みると、特別な遺恨を表現する描写がもっとあっても良いけれど、ICWにしては粗もなく、テンポ良く凶器群を被弾していく内容。画鋲ボードに加えて画鋲を更に追加し、その画鋲が撒かれたリングでの投げ、有刺鉄線ボードで決まらないなら、有刺鉄線が巻かれた鉄柵で決めるという死闘感は十分演出出来ていた。まあまあ良い試合。
評価:***1/2