新日本プロレス G1 Climax 27 Day18 両国国技館大会 17/8/12
Bブロック公式戦
EVIL対小島聡

対照的な戦績になってしまった両者の激突。勢いのあるEVILが攻め、小島が耐えつつ反撃する予想通りの展開。特にテーマのない試合だが、中型のオールラウンダー同士の一戦ということで、肉弾戦、エプロンでの攻防に切り返し合いと手広く試合を進めていく。小島の衰退を表現したいのだが、まだ衰退するには元気過ぎてしまうので、現実と狙いにズレが生じてしまう。その割にはストーリー・テリングを生み出せる訳もなく、強引にEVILが押しきる。

攻防自体は安定して良いが、釈然としない試合ではある。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2

Bブロック公式戦
オカダ・カズチカ(w/外道)対ケニー・オメガ(w/ヤング・バックス)

全編ドミニオンでの一戦を強く意識した試合内容となった今回の一戦。

オカダが首を痛めている背景を活かし、オメガは徹底的に首攻め。

オカダは痛みで弱っている姿を見せて悲壮感を出す。前回はオメガが激しいダメージでノックアウト寸前だったが、今回は逆の状況。ただBCの演技があった前回とは違い、外道も何もしない為、演出面はオカダの表情頼み。ヘッドスプリングが出来ないという細かな所作を見せる等上手くやっていたが、オメガのそれとは流石に劣ってしまう。

だがそれを補佐する様な場外でのリバースフランケン&エプロンへのドラゴンスープレックスという危険技は強烈。その首攻めを軸としつつも、並行して上質な切り返し合いやハイスパートな攻防を行う凄さは健在。引き分けを意識させる描写を入れてくるかと思ったが、

30分内で仕留める事を意識し続けた試合展開であり、

旧必殺技のクロイツ・ラスや強烈過ぎるジェイ・ドリラーというも秘密兵器も用意したオメガが圧倒する展開。 前回のミラーゲームの様な意味合いも強い内容だったが、

どんなシチュエーションにしても面白く出来る事をまた証明した一戦。

前2戦が余りにも異常すぎただけで、前2戦には劣るが今回も名勝負には変わりなし。
文句なしに名勝負。
評価:****3/4