新日本プロレス G1 Climax 27 Day5 17/7/23

Aブロック公式戦
棚橋弘至対永田裕志

かつてIWGPヘビーを巡り数々の死闘を築いた新日本を象徴する名勝負数え歌が、永田最後のG1で実現。切れ味鋭い蹴りにサブミッションと老兵永田がエース棚橋の火をつける様に己の武器を見せつけ、棚橋が引導を渡すべく反撃していく内容。

この一戦にかける永田の動きは往年のものを感じさせる。静の棚橋と動の永田。

ノスタルジックな展開もアリ、古き良き新日本らしいソリッドなシューティングスタイルもアリという新日本を体現するカードということを思わせるには十分な内容。永田の渾身のファイトに乗りながらも、あくまでも冷静に仕留める棚橋の非情さも良し。昔を感じさせながらも今の棚橋対永田を印象付けた内容であった。

好勝負。
評価:****

Aブロック公式戦
飯伏幸太対石井智宏

この二人ならば当然ハードヒッティングのバチバチとした試合になる。石井ワールドにも土足で入っていこうとする飯伏だが、この試合においては飯伏の狂気よりも主である石井が優位性を保って試合を進めている印象。ゴツゴツとした相手が気の毒になる様な肉弾戦。飯伏なら石井ワールドに自身の狂気を持ち込めると思ったが、石井ワールドに飲み込まれた形。だが石井ワールドに飲み込まれたとしても、その世界でしっかりと生き抜いて共存出来るだけの親和性がある二人の相性なので、内容は充実していた。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4