新日本プロレスG1 Climax 27 Day3 

後楽園ホール大会 17/7/21
Aブロック公式戦
飯伏幸太対ザック・セイバーJr.(w/エル・デスペラード)

幻のWWE・CWC決勝と言うべきドリームマッチが時を経て実現。この二人が何故WWEと契約を結ばなかったのかが非常によく解るアーティスティックかつ刹那的な内容。キラーモードへのスイッチの入れ方、いつ終わってもおかしくない攻防の数々。常に自由に型破りでありつづける表現者。WWEの管理プロレスでは彼らの表現力を押さえ込める訳はない。激しくも美しい彼らの芸術性が凝縮された珠玉の名勝負。
評価:****3/4

Aブロック公式戦
内藤哲也対YOSHI-HASHI

二年前、昨年であればトップルード対アンダードッグの一戦として爆発した可能性のあるカードだが、内藤の大人気さは、ルードとしての姿を奪い、成長し曲者として、トップ選手も倒すだけのポジションを獲得したヨシハシには、アンダードッグ性はこの試合にはおいて感じられず。体格も似ているので、視覚的な意味でも対比を見せていくのは難しい。
後半からは一進一退の攻防で、ヨシハシの攻撃も多くしたおかげで試合は加速。内藤の得意ムーブ封じやバタフライロックを上手く活かし内藤を追い込む。それを凌ぎきって、横綱相撲で追い払う内藤。最初からこの構図の方が良かったかもしれない。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4