Lucha Underground S3#26 A Fenix To A Flame 17/7/12
1:クエト・カップ2回戦
ジャレマイア・クレイン対タヤ

男だろうが女だろうが魔王だろうが関係ないわ。立ちはだかるやつ全員しばいたる!!でお馴染みの「キャラハン・デス・マシーン」改め「ルチャ・デス・マシーン」のクレイン。だがそんなクレインを前にしても一歩も引かないのが、「ボンドガール」ならぬ「ムンドガール」タヤ。クレインの破天荒な攻撃を受け続けても、引かずに前に前に出ていく。

張り手合戦、打撃の応酬上等だと言わんばかりの猛攻を浴びせる。
男女の試合なので、どこかで男が攻、女が守の場面が強く出てくるかと思いきや、両者共攻めを緩めずに、攻対攻で貫き通したのは天晴。セクシー・スターの介入こそあったが、それでも粘るタヤを完膚なきまでに破壊するクレイン。クレインらしい試合だが、

そこにタヤが真っ向から挑んでくるとは思わなかった。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

2:クエト・カップ2回戦
ミル・ムエルテス(w/カトリーナ)対ポール・ロンドン

魔王対奇人。おちょくり続けるロンドンを圧倒的な力で制裁するムエルテス。序盤は予想通りの展開になったが、ロンドンもかつてのWWEタッグ王座保持の最長記録保持者の意地を見せ、ムエルテスに反撃。パワー・バランスを含みつつ、スーパーキック連発等ロンドンが果敢に攻めていく姿を見せる。その姿は奇人ではなくまさに戦士。途中ロンドン率いるラビット・トライブの面々が出てくるも、ペースが落ちることなくムエルテスの破壊力とロンドンの空中技が交わっていく熱戦。かつて天才と呼ばれた男の片鱗を見せ追い詰めるロンドンを、闇の力ではじき返すムエルテス。まさかこのカードで、しかも今のロンドンに感情移入出来るとは予想外。単なる短い試合になるだろうという予想を大きく裏切った一戦。キャラを守りながら、キャラを超える試合を作ってくるさすがLUというべき内容。
最後に余談だが、ムエルテスの破壊力満点のパンチに対して、

「Five Finger Death Punch」と実況したストライカー先生名実況でした。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4

3;クエト・カップ2回戦
フェニックス対マーティ・”ザ・モス”・マルティネス(w/マリポーサ)

LUのモテ男といえばフェニックス。リングアナであるメリッサとのラブロマンス進行中。それを遮ろうとするのは、LU一のサイコパス兄妹の兄マーティ。妹マリポーサの敵を討つためにフェニックスに猛攻。華麗な技を次々と放つフェニックスに対し、マリポーサの再三の介入を利用しつつ、自らも体格差を活かし豪快な技で攻撃。マーティが様々な引き出しを開けながら、一方でマスクを裂くことによってヒートを買っていくルードとしての役割も忘れない。終盤は、マーティの得意技ラッシュを耐えるフェニックスの構図。マリポーサの介入に我慢できなくなったメリッサが立ち上がり…。と次に期待を持たせる形で幕。マスク裂きの伏線は試合後に回収することで成立。抗争を激化させる立ち位置の試合としては上出来な内容。

やっぱりラブロマンス&マスク裂き+流血は観る者に興味を起こさせてくれる。
中々良い試合。
評価:***1/2