新日本プロレス SAKURA GENESIS 2017
両国国技館大会 17/4/9
NEVER無差別級王座戦
後藤洋央紀(c)対ザック・セイバーJr.
ザックの関節技セミナー開講。グラウンドテクニックを余す所なく見せつけて後藤を圧倒。
柴田戦は柴田が攻めの要素が強い選手だったが、
この試合は後藤が受けの要素を強く出来る選手なので、
ザックの攻撃のバリエーションが出た内容。
終盤の鈴木軍の介入と後藤が昇龍結界などの小技を温存したことが残念だったが、
ザックの実力が出た内容ではある。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2

IWGPヘビー級王座戦
オカダ・カズチカ(c)(w/外道)対柴田勝頼
またも5スター・マッチ。
じっくりとしたレスリングテクニックと関節技の応酬となった序盤。
柴田の腕攻めやオカダの首攻めで手堅くアクセントを加えた中盤。
そしてハードヒッティング&関節技をキーにしながら、
死力を尽くした大熱戦に仕上げた終盤。
ロングマッチであることが必然となっている展開ではあるが、
オカダが柴田の領域と自らの領域を常に行き来するような変幻自在のファイトを見せれば、
自らの軸である鋭く激しい打撃と関節を残しつつ、
戦ったザックのテクニックをラーニングしたかのような小技を見せる無骨であり狡猾な柴田。
余りにも高すぎる次元で行われている試合に驚愕。 
唖然とする様なハードヒッティングの連続に加え、
オカダの試合で見所となるレインメーカーの扱いにも、
柴田らしい返し方で対応している辺り本当に抜け目がない。
それにぐったりとした表現、今にもギブアップしそうな表現と
様々な痛み表現を総動員させるオカダの凄さ。
極限まで柴田が追い詰めても、あの凄まじいケニー戦、
みのる戦の後ではまだまだ底が見えないと思わせるオカダの絶対王者感。
観る方も精根尽き果てる感覚の凄まじき消耗戦。最初から最後の一撃まで全てが美しい内容。
本当に素晴らしい。ケニー戦からたった3ヶ月しか経ってない中でのこの内容。
恐ろしすぎる。文句なしに名勝負。