TNA LOCKDOWN 2016 16/2/23
全試合ケージ・マッチ


1:ケージ・マッチ
ビア・マニーInc(ボビー・ルード&ジェームズ・ストーム)対エリック・ヤング&ブラム
場外乱闘からストームを場外でKOし、ルードを孤立。
ストームが金網をよじ登って助けに入って躍動。
そこから金網を使いつつ合体技の攻防に移行。
金網戦におけるタッグ戦の見本のような試合。
欲を言えばEY&ブラムが、AMWの必殺技デス・センテンスを使ったのだが
ルードではなくストームに使ってもっと煽って欲しかった。
それでもベテラン同士の堅実なオープナー。
平均的良試合。

3:リーサル・ロックダウン
ザ・ドールハウス(ジェイド、マーティ・ベル&レベル)対ゲイル・キム&ベルベット・スカイ
試合前に負傷したマディソン・レインの代わりにマリアが現れるも試合に入らないので実質ハンディキャップ戦。
ゲイル対ジェイドという韓国系カナダ人と韓国系アメリカ人の対決からスタート。
力量が一番ある両者の対決だけあって今後のシングルにも期待を持たせる。
既に凶器がケージ内にあるので、凶器を使いつつ試合進行。
技量の劣るレベルを最後に配置することで粗を隠しつつ、ジェイド中心に頑張るドールハウス。
ゲイル&ベルベットは、ハンディキャップでもそれが丁度良い位
KOの中では格がある選手ということもあり、数的不利は問題なし。
崩れることなくリーサル・ロックダウンを全うしていた印象。
平均より上。

5:TNA世界ヘビー級王座戦-ケージ・マッチ
マット・ハーディ(c)(w/タイラス)対イーサン・カーターⅢ
大柄で身軽な才気溢れるベビーのEC3に対し、
ヒール王者マットがインサイドワークで組み立てる内容。
気取らずに大技攻勢に椅子攻撃、タイラスの乱入に必殺技返しと
手っ取り早く熱戦模様に仕立てたのは潔い。
粗を隠し王座戦らしい試合に仕上がっているのは見事。
冒険せず最低ラインをクリアする方向性にしたのは、ある意味王者としての覚悟を感じる。
崩れかけた所で、スパッドの裏切りから印象的に幕引き。
今後どうなるかはともかく、
スパッドからしたら復讐すべき理由が沢山あるので、最高の瞬間の到来。
それを上手く表現出来ていて良い終わり方。
王者マットのストーリーとEC3のベビーもそれなりに良好で、
方向性も少しずつ良い方向に向かっているのがわかる試合。
平均より上。