TNA Impact Wrestling 15/3/20

1:TNA世界タッグ王座戦-アルティメットX
ザ・ウルヴス(c)(デイビー・リチャーズ&エディ・エドワーズ)対ブローマンズ(DJZ&ジェシー・ゴッダース)(w/アンジェリーナ・ラヴ)対ジ・レヴォリューション(グレート・サナダ&マニック)
タッグ形式で行われる久しぶりのアルティメットX。
ウルヴス、TJパーキンスことマニック、DJジーマ・アイオンといった腕達者がいるので工夫を凝らした攻防を見せてきます。
連携技も飛び出しいよいよという所で終わってしまったのが惜しい所。
平均レベル。

いつでもどこでも挑戦権を使ってスパッドがロウ・キーからX級王座を奪取。

3:ノックアウト王座戦
タリン・テレール(c)対ゲイル・キム対オーサム・コング
3人共に因縁がある対戦。男女含めTNAが出せる最高のカードの1つが実現。
年を取り怖さは鳴りを潜めつつあるコングだが、圧倒的な体格を誇る絶対的な怪物性は未だ保持。ゲイルとタリンが常に動き続け、コングが壁として立ちはだかり続ける。かつてのゲイル対コングにあった特殊性を3ウェイ版に置き換えていく。
コングの怪物性を残し、ゲイルの格も傷つかせないため、丸め込み決着だが、本当に濃密な約5分間であり、トータル・ノンストップ・アクションを体現したかつてのXディヴィジョンを思い起こさせる試合でした。中々良い試合。

5:TNA世界へビー級王座戦
ラシュリー(c)対カート・アングル
もし願いが叶うなら、カートを5年前の状態にしてほしい。
実績も技術も申し分ない両者のドリーム・マッチが実現。
ラシュリーは、最強の身体能力をコントロール出来る技量が付き、アスリートとしていよいよ開花しているので、対ルード戦で証明済。
今回も、抑える所と出す所をしっかりと判断出来て、出す時には漲るパワーを解き放つ。今最高の状態でしょう。
対するカート。最初のレスリングでは何とか食らいついていたが、試合が経過するにつれ、コンディションの悪さが露呈。ジャーマン、アングル・スラム、アンクル・ロックの3つだけで試合を成立させるのもある意味凄いですが、これをかのカート・アングルがしているとなると悲しく感じてしまう。悪く言うと手抜き。
ラシュリーの溢れるエネルギーを、生かすのではなく持て余してしまう所に時の流れの残酷さを見せつけられる格好。
ラシュリー政権でネタ切れになってきたので、王座を任されたカート。
一定の仕事は出来るが、満身創痍でいつ終わりが来ても可笑しくない状態のラストランだが、どんな仕事をするか不安しかない。
平均的良試合のレベルはあるが、残念な気持ちが残る試合。
カート・アングルは、全盛期ブロック・レスナーと名勝負を残したが、全盛期ボビー・ラシュリーと巡り合うには遅すぎた。