その中から3試合紹介したいと思います。
US王座戦-ドッグ・カラー・マッチ
グレッグ・ヴァレンタイン(c)vs.ロディ・パイパー(NWA Starrcade-A Flair for the Gold 11/24/83)
鎖で顔を締め付け、打撃で散々痛めつけあう凄惨な大流血戦。
じわじわとただ互いを痛めつけあう様はまさに狂気を感じるものです。
それでいて鎖の使い方も上手く、ドッグ・カラー戦ということを上手く活用している。
凄惨な割には、展開の起伏が足りないのが惜しい所だが、ドクドクと血の滴る死闘であり、犬の首輪戦を象徴する試合の一つ。
ドッグ・カラー・チェインマッチ
ペリー・サタン対クリス・ジェリコ(WCW Uncensored 1999)
縄師ならぬ鎖師というべきか。風貌やコスチュームからまさにSMの調教師さながらのサタン。
鎖を自在に操りジェリコを翻弄。
ジェリコが不慣れで動きが制限されるこの形式に対応出来ていなかったのと
終盤のグダグダで伸びきらなかったが、サタンの代表作の一つでしょう。
ドッグ・カラー・マッチ
オースチン・エリーズ対ジミー・ジェイコブス(ROH Bound by Hate
2008)
試合は、「エリーズだけが首輪を付けた状態でジェイコブスがいたぶる」と、「両者首輪をつけてからドッグ・カラー・マッチの攻防」という2部構成。前半はエリーズが不利な状況を強いられているのを生かして、ジェイコブスが攻めていきます。チ
ェーンで縛ったエリーズを椅子で殴打するのは絵になります。その後反撃したエリーズが首輪をはめさせ大流血に追い込みます。
ここでようやくジェイコブスのカリスマ性が活かされる素晴らしい流血です。その後タイラーの乱入を挟み(仲間割れの予兆あり)、エリーズがチェーン付ニー連打からラスト・チャンスリーwithチェーンというデスマッチ顔負けのフィニッシュで決着。
最終決戦を前にこんな凄惨のフィニッシュで良いのかと思いますが女性も絡んだ一大ストーリーですから大丈夫です。ただもっとジェイコブスが攻めても(エンド・ゲームを使った方が良かったのでは)良かった。