XRP(リップル)は、米SEC訴訟の終結宣言(2025年3月)を境に「規制リスク」と「実需拡大」の両面で大きな転換点を迎えました。現在はETF 上場審査やXRPL 2.5.0へのメジャーアップグレードが進行中で、金融インフラとしての評価が急上昇しています。本記事では、ブロックチェーン専門企業クリプトワークスの視点から、**2025年後半~2030年に向けたXRPの“次の一手”**を多角的に整理します。
1. 規制クリアランス:訴訟終結と未了手続き
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SECが控訴を取り下げる方針を表明(2025年3月19日)により、XRPは「取引所上の販売は有価証券ではない」とした地裁判断がほぼ確定 Reuters
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ただし正式な控訴取り下げ書類は8月15日報告期限まで未提出で、手続き完了を待つ状態 TradingView
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Rippleは罰金1.25億ドルを支払い、クロス控訴を6月に取り下げ済み。
実務的インパクト:二次流通の法的リスクは払拭されたが、*一次販売(機関投資家向け)*は引き続き証券性が問われる点に留意。
2. 技術ロードマップ:XRPL 2.5.0と拡張モジュール
| 新機能 | 概要 | 期待効果 |
|---|---|---|
| TokenEscrow (XLS‑85) | IOU系トークンと多目的トークンのエスクロー対応 | 分割決済・サプライチェーン金融に活用 |
| Batch (XLS‑56) | 複数トランザクションの原子実行 | 手数料とレイテンシを大幅削減 |
| PermissionedDEX | KYC済みユーザー限定のDEXを実装 | 伝統金融とのコンプライアンス接続 |
| AMM v1.3 | 不変式チェックの強化 | 流動性プールの安全性向上 |
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XRPL 2.5.0はI/Oスループット拡張により70 M/月のトランザクション処理実績を支えています XRP LedgerCoinGape。さらにEVM互換サイドチェーンの本稼働で1週間で1,400件超のスマートコントラクトがデプロイされ、開発者の参入障壁を下げています CoinGape。
3. 実需とユースケース拡大
| セグメント | 2025年市場規模 | XRPの優位性 | 主な競合チェーン |
|---|---|---|---|
| 国際送金(ODL) | 1.3兆 USD/上期流通額 Coindoo | ノストロ口座不要・即時決済 | Stellar, USDC系 |
| デジタル資産トークン化 | 400 億 USD | Batch実行+安価ガスで小口化容易 | Ethereum/L2, Algorand |
| 決済インフラ提携(300+銀行) | ― | 既存SWIFT接続と併用可能 | JPM Coin, Visa B2B Connect |
| CBDCプラットフォーム | 実証30+中銀 | プライベートXRPLで秒間決済 | Quant, Hedera |
ポイント:RippleNetのパートナー銀行は300社超だが、オンチェーン利用は依然限定的との指摘もあり(CoinCentral) CoinCentral。XRPL 2.5.0でのPermissionedDEXやTokenEscrowが実用化されれば、“銀行接続→オンチェーン流動化”を促進できるかが鍵となります。
4. 金融商品化:ETF/ETPレース
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WisdomTree XRP Trust の審査開始(SEC、5月28日) CoinDesk
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Cboeが「標準要件を満たすETFは迅速上場可」ルール改定を提案 DL News
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BlackRockがXRP ETF申請検討中との報道(8月1日) CryptoPotato
ETF承認が実現すれば、XRPの流動性はインデックス資金を含む数十億ドル規模で拡大すると予測されています AInvest。
5. マーケット指標と価格ドライバー
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取引高:主要取引所合算で日次2.26億 USD(7月平均) CF Benchmarks
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ネットワーク活動:7月単月70 Mトランザクション、総アカウント700万超 CoinGape
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価格レンジ:2.75〜3.00 USDでの強いサポート形成中(8月3日) CoinDesk
ドライバー:
規制最終確定とETF可否
XRPL 2.5系機能の商用リリース速度
RippleNet/CBDC案件がオンチェーン取引をどれだけ誘導できるか
6. リスクと課題
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規制フォローアップ:SECの控訴正式取り下げが遅れれば、機関投資家の保守姿勢が長期化。
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オンチェーン採用率:300社連携に対しオンチェーン決済比率は依然一桁台。採用促進施策が必須。
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競合台頭:ソラナやUSDCネットワークが高速決済を提供、XRPのユースケース重複リスク。
まとめ ―― 2025年後半〜2030年の行動指針
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短期(〜年内):訴訟手続き完了とETF進捗を注視し、XRPL 2.5.0へのノードアップグレードを完了。
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中期(2026‑27):PermissionedDEX・Batch機能を活かした企業内トークン化とB2B決済パイロットを推進。
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長期(2028‑30):CBDC接続/リアルワールドアセット(RWA)市場で「ブリッジ通貨」としての競争優位を確立。
クリプトワークスは、技術監査・SDK開発・規制対応までワンストップで支援します。XRPを基盤にした次世代金融インフラ構築をお考えの際はぜひご相談ください。


