米保険仲介大手のマーシュは3月26日、業界最大級となる引受上限額8億2500万ドル(約1237億5000万円、1ドル150円換算)のデジタル資産カストディ保険のローンチをプレスリリースで発表した。

リスク、戦略、人材の分野でサービスを提供するプロフェッショナルサービス企業マーシュ・マクレナン(Marsh McLennan)の傘下にあり、4万5000人以上の社員を擁するマーシュ(Marsh)。同社は今回発表された新しい保険商品で、オフラインでコールドストレージにデジタル資産を保管している、あるいは秘密鍵を分割するMPC(multiparty computation:マルチパーティ計算)のようなカストディソリューションを利用している組織をサポートすると述べた。

従来、暗号資産(仮想通貨)保険はあまり普及しておらず、取引所や大手投資会社の多くは、必要に応じて自らの損失をカバーできる程度の暗号資産を保有している。一方イギリスの保険市場ロイズ(Lloyd’s)とつながりがあるマーシュは、暗号資産の保険領域における先駆者として、レッジャー(Ledger)やロイズのアンダーライター、アーク・インシュアランス(Arch Insurance)などと提携し、Crypto.comのような企業に対して数億ドルの保険を提供してきた。今回発表された暗号資産カストディ保険は、ニューヨークとロンドンにあるマーシュ・スペシャルティ(Marsh Specialty)のデジタル資産チームによって開発された。

「当社の新しい保険は、デジタル資産の管理において直面する主なオペレーショナルリスクからカストディアンを保護します。急成長する暗号資産セクターで、オペレーションの回復力と市場でのプレゼンス向上に注力しつつ、リスクファイナンスと日々進化する戦略の整合を目指す世界中のお客様のお手伝いをすることを楽しみにしています」とマーシュ・スペシャルティのグローバルデジタル資産リーダーであるジャクリーン・クインタール (Jacqueline Quintal)氏は声明で述べた。

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