- 南アフリカの政府間フィンテック作業部会は、ステーブルコインのユースケースとその規制への影響を調査する。
- 同部会はまた、トークン化が市場に与える影響についても調査しており、トークン化政策に関するディスカッションペーパーを12月までに発表する予定だ。
南アフリカの政府間フィンテック作業部会（Intergovernmental Fintech Working Group）は、今年中にステーブルコインのユースケースに関する分析作業を行い、適切な政策・規制対応を検討する。
同部会はまた、トークン化が国内市場に与える影響についても検討している。トークン化とは、現実世界資産（RWA）をブロックチェーン上で証券のように表現することだ。同部会は12月までに、トークン化とブロックチェーンを利用した金融市場インフラの規制上の影響をまとめたディスカッション・ペーパーを発表する予定だ。
多くの国々と並んで、南アフリカ共和国も暗号資産（仮想通貨）に対するアプローチを検討している。昨年、同国の金融セクター行動監視機構（FSCA）と金融情報センター（FIC）が暗号資産は金融商品であると宣言し、暗号資産サービスプロバイダーの登録を開始した。同国財務省が2月21日に発表した予算案によると、暗号資産の一種としてステーブルコインを追加する予定だという。ステーブルコインは、米ドルのような資産と価値が連動する暗号資産だ。
南アフリカでは総選挙が5月29日に実施され、選挙後に国民議会（下院）が新大統領を選出する。与党の過半数維持が危ぶまれているが、政権が変わっても暗号資産に対する政策アプローチが変わることはなさそうだ。
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