トークン化取引プロジェクトのNeutralと独証券会社DLT Financeは、カーボンクレジットのためのブロックチェーンベースのプラットフォームを構築した。カーボンクレジットは、企業が二酸化炭素排出量を相殺するために使用できる森林や再生可能エネルギープラダクトを表す金融商品だ。

数十億ドル規模のカーボンクレジット市場を改善するために、ブロックチェーンを活用する取り組みは、これが初めてではない。しかし、カーボンクレジット向けの規制された取引プラットフォームを立ち上げたのは、このプロジェクトが初めて。

「伝統的なトレーダーがこうした資産を取引できるような市場インフラを構築しているところはなかった」とNeutralのファルーク・ガンドゥール(Farouq Ghandour)CEOは語った。同社は「技術プロバイダー」であり、DLT Financeは「規制のバックボーン」を提供するという。

このプラットフォームは、エンドユーザーの体験からブロックチェーンを取り除く。基本的にユーザーは、トークン化や分散化を意識する必要はない。一方で、分散型取引所(DEX)よりもはるかに流動性の高い大規模な取引を目指すとガンドールCEOは述べた。

「DEXとの連携には消極的な意見が多い」とガンドールCEOは語り、既存のブロックチェーンベースのカーボン市場が本格的に浸透していない理由と新しいプラットフォームの可能性を説明した。金融機関にとって、規制されたカウンターパーティを持つことは非常に重要だと同氏は述べた。

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