暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、ステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)のサポートを12月15日に終了させると発表した。バイナンスは8月に、発行元のパクソス(Paxos)が2月にバイナンスUSDの発行停止を命じられたことを受けて「段階的に」サポートを終了すると発表していた。

バイナンスは29日のブログ投稿で、ユーザーは2024年2月までバイナンスUSDを引き換えることができると発表した。しかし、バイナンスは12月31日に出金を停止し、その時点で残りのバイナンスUSDの残高はFD121 Ltd.が発行するステーブルコインであるFDUSDに自動的に変換するとしている。

CoinMarketCapのデータによると、バイナンスUSDの現在の24時間取引高は4億ドル弱(約600億円、1ドル150円換算)。8月には約9億ドルだった。

バイナンスUSDは、ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)がパクソスに発行停止を命じたことを受け、2月に規制当局の監視下に置かれた。その直後、バイナンスはアメリカで未登録の暗号資産デリバティブ商品を提供し、連邦法に違反した疑いで商品先物取引委員会(CFTC)から提訴された。

アメリカとの43億ドルの和解の一環として今月初めに創設者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏の後を継いだバイナンスの新CEOリチャード・テン(Richard Teng)氏は、最近のブログ投稿で、規制当局と協力し、バイナンスがアメリカの法律を遵守することを確実にするよう尽力すると述べた。

 

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