今年9月に実施されたイーサリアム(ETH)の「マージ(The Merge)」に次ぐ大型アップデート「シャンハイ(Shanghai)」の目標リリース時期が、2023年3月に設定されている。
イーサリアムの開発者会議「Ethereum Core Devs Meeting」で、開発者のマリウス・ファン・デル・ワイデン(Marius Van Der Wijden)氏らが提案した内容は以下の通り。

  • 改善案「EIP-4895」ではユーザーがマージ実施以前よりビーコンチェーンにステーキングしているイーサリアム(ETH)と、それに伴うステーキング報酬を引き出すことを可能にする。

  • イーサリアム・バーチャルマシン(EVM)を本質的にアップグレードさせる「EVMオブジェクトフォーマット(EOF)」の実装(EIP-3540)に取り組む

  • ビルダーと呼ばれる主要なネットワーク参加者の一部においてネットワーク手数料が削減される「WARMコインベース(EIP-3651)」や、EIP-3855、EIP-3860などが実施される見込み

シャンハイのアップデート内容ついて、開発者会議では「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行に成功した例に従い、簡素化し最大化を目指す」ため、このようなに構築したという説明をしている。

1月中旬から下旬にかけてシャンハイにおけるメインネットのシャドーフォーク開始を目指すという。

また来年5月、または6月を目標として、「プロト・ダンクシャーディング(proto-danksharding)」の実装(EIP-4844)に向けたアップデートを開始する予定であることも明らかにされた。

プロト・ダンクシャーディングはイーサリアムのスケーラビリティに関する課題を解決する目的で実装されるもので、送金遅延や取引手数料の高騰を抑える狙いがある。これにより、イーサリアムのレイヤー2ネットワークにおける取引手数料を最大100分の1にまで抑えることが可能になるとされており、利便性が大幅に向上することが期待されている。

結果どうなるの?

ステークイーサの引き出しが可能になります。 EtherScan の統計によると、バリデーターは 1,600 万 ETH という驚異的な額を賭けており、現在は約 250 億ドルの価値があります。これは、トップのアルトコイン ブロックチェーンにとって重要なターニング ポイントです。
リキッド ステーキング プロトコルである Lido Finance は、合計約 460 万 ETH の最大のステーク ETH デポジットを持っています。 Nansen の統計によると、Coinbase、Kraken、Binance などの主要な暗号通貨取引所も上位 5 つの預金者に含まれています。

LidoのETH出金方法

Lidoで提案されたETH出金プロセスはコミュニティのフィードバックを受けた後、LidoDAO(分散型自律組織)の投票で決定する模様。
バリデーターが同時期に撤退してイーサリアムネットワークが不安定になるのを防ぐため、ステーキング解除が可能なETHの総量も限られているが、ハードフォーク後の1週間で少なくとも約20 万ETHが引き出されることが想定されている。

 

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