トランプ大統領の補佐官のケリアン・コンウェイ氏が、トランプ大統領の大統領就任式の参加人数についてのスパイサー報道官の嘘の「上品な」言い換えとして言った言葉ですね。

 子供たちには「嘘をついてはいけない」と大人は話しているのではないでしょうか。しかし、あからさまな嘘でもalternative fact;オルタナティブ・ファクトと言えば許されるのでしょうか?そんなはずはないですよね。嘘はどんな言葉を使っても嘘です。

 どうもこの流れを見ていくと権威ある(いわゆる「えらい」)人たちが、いうことであれば真っ赤な嘘でも許されるということになってしまわないか心配になってしまいます。私の千円札は「オルタナティブ一万円札」ですといっても一万円札にはならないですよね。

 えらい人たちのほかに、SNSがあふれる現代では、より多くの人たちが主張することが、真実であると考えられるのも違いますよね。この枠組みでは、たった1人が真実を言っても、100万人の人が嘘を主張していたらこの真実は顧みられる可能性はとても少ないのではないでしょうか。

 大事なのは私たちが自分の思考力判断力を使って何が真実なのかを吟味することではないのでしょうか。あまりネットの情報を信用しすぎると私たちはただ数という値に騙されてこのような過ちに陥ってしまうのではないでしょうか。

 願わくばアメリカの大統領周辺の報道が進むことによってこんなおかしな傾向が現実にならなければいいなと思います。