旅から帰って来ました。

 

今回は山には行かず、海と川にこだわりました。

お陰で今現在、服が肌に触れただけで声が出そうなほど痛い……。

そう、日焼けです。

かなり焼けました、って焼き過ぎたわ。。。

 

で!

夜は何年か振りに、ジックリと天体観測!

これこそ何年振りというか、十数年振りに流れ星を見ましたよ!

過去一、すごく大きな流れ星!

 

いやぁ〜〈旅〉はいい!

来月も行く予定なんだけど……天候次第だな。

 

あ、そうだ!

旅に出て間もなく、気になるニュースが! 

 

 

まぁ、私的にはブルース・リーのアニメと言えば、1980年に日本でも公開された「ドラゴン水滸伝」だな!

 

さて、本題です。

 

実は、今回のテーマ。

過去に一度書いたことがあるんだけど、改めて書くことにしました。

理由は……やはり、このアルバムが貴重であること……まぁ、私が思うに、だが!

それと、こういうアルバムが発売された背景かな?

これを簡単に触れておきたかったからなんだ。

 

と、いうことで!

ハイ!

 

 

●アナログ(LP)盤●

大福星 ユン・ピョウのすべて

 

SIDE-A

1. 幸運序曲

2. チャンピオン鷹

3. スーパー・スーパースター

4. プロジェクトA

5. 運命の決闘

6. 真夜中の侵入者

 

SIDE-B

1. スパルタンX

2. バルセロナの王跡

3. 侵入者

4. 精神病院にて

5. 役人の息子ジャガー

6. チェンとジャガー

 

規格番号 : VIP-28111

発売日 : 1985年9月21日

販売元 : ビクター音楽産業

 

 

いやぁ〜凄いアルバムだよ、ホントに……。

これって、まぁ、カセットテープ (規格番号 : VCW-10108) はいいとして、CD (規格番号 :  VDP-1039) でも発売されてんだよね。。。

あ、収録内容は同じです!

 

アナログ盤好きの私は、もちろんアナログ盤で購入しましたよ!

 

それにしても……ねぇ〜。

微妙なアルバムだよね。。。

 

〈ユン・ピョウ〉のすべて、なんだぞ!

 

発売した当初……私は買わなかったんだ、正直言うと。

そう、倒置法を使うぐらい、魅力を感じなかったからだ!

だから、中古で買った!

 

これね、「大福星 ユン・ピョウのすべて」というタイトルを見てわかるように、「香港発活劇エクスプレス 大福星」が日本劇場公開(1985年8月10日)した約1ヶ月後に発売されたものなんだけど……些か、いや、かなり閉口するアルバムだよね。。。

 

〈ビクター音楽産業〉と言えば、ジャッキー作品の主題歌集を……それは、東宝系で新作が劇場公開される度に……ほぼ同じ様な収録内容で発売して、当時、中学生

だった私の懐を脅かしたメーカーだ!

私はこの商法を、敬意を称して「ビクター アルティメット商法」と呼んでんだけど、それが、ユン・ピョウ ファンにも牙を剥いたんだな!

 

今一度、収録内容を見て!

 

SIDE-Aの4曲目からSIDE-Bのラストまでは、既に発売されてんだよね。

プロジェクトA」(緑文字)、「スパルタンX」(青文字)、そして「ヤング・マスター師弟出馬」(灰文字)……そう、ビクターから発売された各サントラ盤からの寄せ集めだ!

しかも、このサントラって…… ジャッキー主演作品 でしょ!

ジャッキー主演作品に出演したユン・ピョウの演じた登場人物のテーマ曲と、ユン・ピョウのセリフ入りの楽曲をピックアップしたってワケだ!

ちなみに、ジャケットは「スパルタンX」のワンシーンだ!

確か、発売前のチラシだったかは、「プロジェクトA」のワンシーンだった。

 

で、前後しちゃったけど、SIDE-Aの1曲目から3曲目に注目!

 

大福星 ユン・ピョウのすべて」なのに……1曲目のサモ・ハン主演香港発活劇エクスプレス 大福星」の主題歌「幸運序曲」は、時代錯誤が唄うオリジナルではない!

カバーだ!

しかも、インストだ!!!

ついでに言えば、演奏は、プリンス・オブ・ファイティング・マシーン!

このアルバム様に、レコーディングされた新曲と思われる!

 

また、「大福星 ユン・ピョウのすべて」なのに……2曲目の ユン・ピョウ主演チャンピオン鷹」の主題歌「チャンピオン鷹」は、ユン・ピョウ本人が唄うオリジナルではない!

これも、カバーだ!

やっぱり、インストだ!!!

ついでに言えば、演奏は、同じく プリンス・オブ・ファイティング・マシーン!

やはり同じく、このアルバム様に、レコーディングされた新曲と思われる!

 

オマケに……3曲目のサモ・ハン主演五福星」の主題歌「スーパー・スーパースター」も、陣内孝則さんが唄うオリジナルではない!

当然、カバーだ!

安定の、インストだ!!!

ついでに言えば、演奏は、フィルム・スタジオ・オーケストラ!

1984年に発表されたもので、新曲じゃない!

 

何故か?

理由は簡単だ!

上記3曲のオリジナルは、キャニオンレコードから発売された楽曲!

当然、ビクターから発売されたこのアルバムには、収録されないわなぁ。。。

このアルバムで、ユン・ピョウ主演作品って、「チャンピオン鷹」だけなのに、オリジナルを収録出来なかったってのは、マジで悲しいよね。。。

なのにビクター、よく頑張った……というか、やり過ぎだわな(苦笑)。

 

さて、突然だけど、ここで少し脱線するぞ!

まず、フィルム・スタジオ・オーケストラについて、だ。

1960年に、ビクターで結成されたオーケストラだ!

名前を見てわかるように、映画音楽専門なんだな。

映画音楽のカバーアルバムをたくさん発売しているぞ!

が、しかし!

プリンス・オブ・ファイティング・マシーン……なんだこれは???

昭和のプロレスラーか???

詳しく知ってらっしゃる方、ご教授を頼みます!!!

 

はい、脱線終了!

戻す!

 

本来ならさ、ジャケットもキチンと主演を飾った「チャンピオン鷹」から使用するべきだもんな。

出来なかったんだろうな。

まぁ、つまりこのアルバムは……権利問題で収録出来ない3曲 (内 1曲は前年に発売済み) は全てカバーにして、既に発売済みのジャッキー作品サントラから寄せ集めた、制作費もお手軽な、商魂たくましいベストアルバムってことなんだ!!!

 

それだけ、ジャッキーだけでなく、ユン・ピョウの人気も上昇して来たってことだよね!

80年代後半からは、ジャッキー、ユン・ピョウだけにとらわれず、香港映画自体がブームになって来たからね、我が国は。

前回の記事で紹介したユン・ピョウ主演「蜀山奇傅 天空の剣」なんかも、1987年に公開だもんね!

霊幻道士」シリーズ作品もそうだったし、男たちの挽歌」シリーズもそうだった!

で、その中でも、アイドル的素養のあったジャッキーやユン・ピョウに歌を唄わせたり、サントラ関連も色々と手を変え品を変え発売されたワケだ。

特にサントラ関係は、ビクター、日本コロンビアを中心に、キングレコードやワーナーパイオニア、キャニオンレコードも参戦したもんなぁ。

 

そいいやぁ、日本だけなのか?

ちょっと、人気が出た俳優にがいたら、直ぐにレコードデビューさせるのは???

まぁ、リュー・チャーフィーにも日本語で唄わせたよなぁ。

チョウ・ユンファには、オファーしたのかな???

ハッ!

なぜ、サモ・ハンをデビューさせなかった!

香港じゃ唄ってるじゃないか!!!

これは、なんなら日本コロンビアあたりでやって欲しかったよ。。。

 

脱線したから話を戻すけど、だからといってこのアルバムを否定しているワケじゃない。

 

まぁ、発売した当時は、若気の至りで完全否定していたが……やはり、ユン・ピョウの人気が上昇中ともあって、ユン・ピョウ ファンになって間もない方にとっては、有り難い存在だった筈……なのか?

 

いやいや、思い起こせば、私が初めて購入したビクターの「新篇 ジャッキーチェンのすべて」はどうだった?

聴きたかった「チャイナ・ガール」が、アフリック・サイモン 歌唱でも、英雄 歌唱でもなく、ビクターお抱え、しかもジャッキー関連楽曲専用バンド、カンフーエクスプレスのカバーだったので撃沈したではないか!

謝花義哲さんの「ミラクル・ガイ」ではなく、赤野立夫さんのカバーだったので卒倒したではないか!

ちなみに、この2曲のオリジナルの販売元は、日本コロンビアだ!

 

これには、たくさんのファンが、ショックを受けたんじゃなかろうか???

もし、ショックを受けた方がいたら、その時の思いを是非とも教えて欲しい!

 

でもね……今は違うんだ!

カンフーエクスプレスの「チャイナ・ガール」も、赤野さんの「ミラクル・ガイ」も、私は好きなんだよ!

それぞれに、オリジナルと違った味 (パチソン風味) があって!

つまりは、この「大福星 ユン・ピョウのすべて」に収録された「幸運序曲」、「 チャンピオン鷹」、そして「 スーパー・スーパースター」にも、そうした味があっていいんだわ!

 

それに、オリジナルの他に、色んなバージョンがあるってことは、音楽ファンとして非常に喜ばしい、嬉しいしことであり、今となっては、バージョン、ひとつひとつが貴重で有り難いのだ。 

 

ビクターには、発売してくれたことに感謝、感謝だ!

いや、それだけじゃない!

権利問題を補う為、数々のカバー楽曲を生んでくれたのは、日本コロンビアもそうだ。

なんなら、カバー楽曲においては、日本コロンビアが一番頑張ってくれたんじゃないだろうか!

北原深さんがひと肌も、ふた肌も脱いでくれたよね!

また、80年代当時、もんくをタラタラ言ってたけど、結局は買ってしまった若き日の自分にも感謝したい!

 

有り難う!

 

にしても、だ!

当時は本当に腹が立って、仕方なかったんだぞ!!!

 

 

Fanks!!