今日のテーマは、ジャッキーじゃないんだ!

ユン・ピョウ!

ユン・ピョウで行くよ!

ユン・ピョウ主演「蜀山奇傅 天空の剣」(1983年 日本劇場公開 : 1987年4月25日)です!

 

さかのぼる事、30年以上も前……うわっ、四捨五入したら40年前か!?
この「蜀山奇傅 天空の剣」が劇場公開された頃……私は悩んでいたんですね~。
劇場に行くか否か、を。

監督はツイ・ハーク!
共演者は、ムーン・リー、ブリジット・リン、ジュディ・オング、そして サモ・ハン!
なかなかの布陣なんだわ!

ところが……公開前までに紹介されていたビジュアルが私的にダメだったんだな。
剣が光って飛びまくりで、人間もワイヤーで飛びまくりで……う~ん。

私ね、ワイヤーワークは嫌いではないんですよ。
ただ、過剰なのは、露骨なのは閉口するかなぁ~と。
で、それ以上に、剣が光って飛ぶまくるってのは……いや、映画によっちゃ、カッコ良いのもあるんだけど。
ただこの作品のそれは、私的には、余りにチープ過ぎてアウトでした(笑)。

で、結局、悩んで悩み抜いた挙句、劇場へ行くのはやめたんだよね。
もう、レンタルビデオで済ませようと思ったんだわ。


ところが、レンタルが開始されて間もなくのこと。
私より先に、4歳下の従弟……そう、当時中学生だったハーさんが借りて観たんだな。
で、そのハーさんの感想が……


「最悪だった!」


なんだよね~(笑)。

私、そのハーさんの言葉を信じて、借りるのもやめたんだわ。
そう言えば、テレビ放送もしていると思うんだけど、それも完全にスルーしたんだろうなぁ(笑)。

ところが、急に思い出したかのように、「観たい!」って衝動に駆られて……。

でも、お金はかけたくない(笑)。
だって、ハーさん曰く、〈最悪〉らしいから……。
今思えば、どうしてハーさんの野郎は、ビデオを借りた時に「一緒に観よう!」と誘ってくれなかったのだろうか?

で、結局……ハーさんの「最悪だった!」という言葉が、すっと私を苦しめて、日を追うごとに、私の記憶から消されてしまったんだよね。。。

ところが……2019年の4月!
転機が訪れた!

とうとう、「蜀山奇傅 天空の剣」を観たんだな!
DVD、入手出来たんだわ、GWに入る直前に!
そう、トレジャーハントによる戦利品(つまり、中古屋で買った)!
盤に傷が多かったのですが、超激安でした。

でまぁ、この作品!
還珠楼主の武侠小説 「蜀山劍俠傳」 が元ネタなんだね。
武侠小説を原作にすると、特有の表現を映像化するにあたり、ワイヤーアクションが増えるんだそうだ。
ジャッキー作品で言うと、「成龍拳」 (1977年) なんかがいい例だよね。
それに、SFXをかなり多用してます!
まぁ、1983年の香港映画ですから、かなり粗いけどね~(笑)。
とにかく、ツイ・ハーク監督、渾身のファンタジー作品です!

あと、先にも書いたけど、ホント、キャストが凄いんだわ!
もう一度書くと、ムーン・リー、ブリジット・リン、そしてジュディ・オング……あ、マン・ホイも出てたな!
でね、サモ・ハンが最初と最後に登場するってのは、サモ・ハン大好きな私には、かなり嬉しいサプライズとなりました(笑)。

で、作品自体なんだけど……。
とりあえず、観終えた後の感想は、「目が疲れた」だったかな。
目まぐるしいんだわ、ワイヤーワークとSFXが(笑)。
次から次に展開されて……よく思い付くなぁ~と感心しました、マジで!
きっと、元の小説も激しいんでしょうね、勢いや描写が。

物語は……各自、Wikipediaで調べてもらえばいいんですが、超簡単に言うと……正義の剣を見付け出し、悪を倒す、って感じです。

う~ん、全体的には……ハーさんが言うほど、酷くはないかなぁ~と。

ハーさんはきっとアレだな、ユン・ピョウ主演ってことで、ユン・ピョウのスタイリッシュな格好良いアクションを期待していたんだろうな。
ならば、先の酷評も理解出来るってもんです。
確かにワイヤーワークが嫌いな方なら厳しいかもだし、さっきも言ったけどSFXも粗いし……ね(笑)。
ワイヤーも完璧に写り込んでるし、登場人物は派手に飛びまくって……ってか、飛べないと成立しないからな、物語が!

変な……失礼、不思議な能力も使いまくってるけどね。。。

あ、そもそも、ファンタジー作品なんだから、それはそれでいいのか!

でもどうだ、ファンタジー作品が好きだからと言って、この世界観は許せるのか???

まぁ、まだこの作品を観た事がなくて、これから観るよ!って方は、おおらかな心でお願いします!

そんな中で、私が気に入ったのは、ブリジット・リン!
やっぱり綺麗だわ、この方。
キリッとした、凜としたお姿が、凄く画面に映える!
スウォーズマン 女神伝説の章」(1992年) の東方不敗 役のブリジット・リンも最高でしたが、この作品もなかなか。
ただ出番が少なかったのが、残念かなぁ。

ついで言うと、ムーン・リーは相変わらず可愛らしいワケですよ。
ユン・ピョウと並ぶと、ついつい私の頭には 「CHAMPION AT HEART」 が流れ出すので、正直言うと面倒臭いんですけどね(笑)。
しかし、この可愛らしいムーン・リーが後に凄いアクションをみせる映画に出演するだなんて……誰の差し金なんだろ?
で、あの作品で大火傷を……これも、ゆっくり語りたいなぁ。
香港映画って、ホント、話題の宝庫だな (笑)。

あ、ジュディ・オングですか?
大切な役所です。
もちろん、私の頭の中では 「魅せられて」 が自動的に再生されるんだけど(笑)。
香港じゃ、当たり前に女優をやってたのかな???
私的には、TBSの「ザ・ベストテン」に出ていた歌手ですからね。

ただ本当に残念な事は、このDVDが日本公開版ではないこと。
つまり、ユン・ピョウの唄う主題歌 「YOU CAN BELIVE」 が流れないんですよね~。
ってか、日本公開版は流れたの???
どのタイミングで?
ご存じの方、早急にご教授くださ~い。

では最後に、ユン・ピョウの唄う主題歌「YOU CAN BILIVE」を紹介しておこうかね!


●アナログ(EP)盤●

A-1. YOU CAN BELIVE

作詞 : the band it 作曲 : 井上ヨシマサ 編曲 : 西平彰

B-1. 夢消えた夜
作詞 : 文井一 作・編曲 : 甲斐正人

 

規格品番 : 7A-0707
発売日 : 1987年
発売元 : キャニオンレコード

 

 

にしても……どう考えても、この映画にこの楽曲は似合わないよなぁ (笑)。
ただ日本公開版が、この楽曲が似合うように編集を施しているというなら別だけどね。
でも、無理矢理感は出まくるだろうなぁ。

そうそう!

正直なところ、こういうのはあんまり参考にはしないのですが、パリ国際ファンタスティック映画祭において特撮賞を受賞しているとか。
また、香港電影金像奨においては、最優秀アクション振付賞、最優秀女優賞、最優秀アートディレクター賞、最優秀映像編集賞、そして最優秀作品賞の5部門にノミネートされたようです。
ノミネート止まりだけど、それはそれで凄いんだろうな。

とにかく、評価は……正直、低い作品ですが、「改めて観てみろ!」 と、ハーさんには命令すすめておきました。

あ、私は2019年のGWに観たっきりだけどね!


さ、旅に出ようかね。。。


Fanks!!