一昨日の話。

用事があって普段は入らない和室に足を運ぶと……数ヶ月前、親友のてんちんと一緒にコスプレした時のカツラが目に入った。

 

「これ、あと使い道あるのか???」

 

一応、今後の「使い道」として、一案はある!

その筈だ!

と、いうのも、その一案はてんちんが考えたモノで、実は詳細を聞いていない。

だから、なんとなく、二人分のカツラがウチにあるんだけど……。

 

コスプレ……初めてやったんだよね。

しかも、ジャッキー映画「拳精」に出て来る五獣拳の精」だ。

私が「蛇の精」で、てんちんは「龍の精」!

顔に白のドーラン塗って、口紅つけて、目張りして!

で、そのカツラを被ったんだ……で、二人で、「拳精」のBlu-rayを観ながら、ああだ、こうだ言って、完成度をあげていったんだよな。

で、動画を取ったり、写真を撮ったり……。

 

お見せ出来ないのが残念です!

 

で、その時のBlu-rayが、そのまま、片付けずに置いてある。

ちょっと観てみるか……と、思わず再生したので、今回は、2019年4月5日に公開した記事、「鑑賞記(映画編):「拳精」 何が見えているのでしょうか?」を加筆・訂正して再公開します。

 

ちょっとここ数日、TM NETWORKの関連記事が多かったからね。

気分を変えるよ!

で、「拳精」を観ていないと意味不明です!

では、どうぞ!

 

 

 

 

 

突然ですが、さっき「拳精」(1978年)を観ました (笑)。

そういえば、この作品が初めてテレビ放送された時、私は初めてジャッキー映画をビデオ録画する事になりました。
三洋のβビデオデッキ。
初めての我が家のビデオデッキでした。
放送を観ながらの録画!
放送後も「拳精」はいくらでも観れるとほくそ笑んでいました。

が、あの有名なトンファーのシーン!
あそこで録画が中断!


「え!?」


と思い、録画ボタンを押しても反応無し!
イジェクトボタンを押すと……クシャクシャクシャ~と絶望的なビデオテープが出て来ました( 笑)。
いや、当時は笑えなかったんですよ!

まぁ、そんな苦い思い出のある「拳精」は、拳シリーズの中でもお気に入りの1本です!
が、ジャッキーは嫌っています。
自伝「I AM JACKIE CHAN 僕はジャッキー・チェン 初めて語られる香港帝王の素顔」(1999年)を開くと……

 

 

とにかく 酷い映画

 

 

……主役なのに、主役のくせに、この作品に対してこんな大賛辞(笑)を呈している我らがジャッキー!
トドのつまり、監督のロー・ウェイが好かんのが一番の理由なんだろな (笑)。
まぁ、下品なシーンもあるし、ジャッキー、ヌードになってるし(笑)!

でも、さっきも言いましたが私は好きな映画です。
かなりの回数を観ています!

あ、詳細は「Wikipedia」を見て各自で調べてくださいね!


で、これは大切なので記しますが、もう一度言いますが監督はロー・ウェイ。
しかもこの時のロー・ウェイの気合は半端じゃない!
もともと、ロー・ウェイはジャッキーをブルース・リー路線で売ろうとしていましたよね。
ところが、この作品の前に、ギャグ満載の「カンニングモンキー天中拳」(1978年)なんかをチェン・チーホワ監督と楽しんで撮影しちゃったから、さぁ大変!!
カンニングモンキー天中拳」をお蔵入りにして、「ホンマもんのコメディー映画はこうじゃ!」と自らメガホンをとったんですね!
しかし、ロー・ウェイのテンションが上がれば、ジャッキーのテンションは下がるのが常で……先の様な大賛辞となったのでしょう。
ある意味、大惨事ですよ、これ!

でも……ジャッキー、悪い!
私は、貴方が楽しんで撮影した「カンニングモンキー天中拳」よりも、ローウェイの怒りから生まれた「拳精」の方が、絶対的に突っ込みどころは満載(だから逆に面白いのか?)なんですが、面白いと思うし好きですっ!

正直言えば、白黒はっきりつけるなら、「カンニングモンキー天中拳」は嫌いです!

もちろん、好きなシーンもありますけどね。

全体的に中弛みがする。

無駄が多い。

これは、ジャッキーの初監督作品の「クレージーモンキー笑拳」(1978年)にも言える!

他のファンの方、特にこの2作品の好きな方に怒られそうだけど (そういえば、Chaiさんって「天中拳」好きだもんな!)、作品の好き嫌い、良し悪しをキチンと意見するのは大切なんだよね。

イエスマンばかりじゃ面白くないし、何事も改善・向上しない!

本気で好きなら、ここがダメと思う事をキチンと意見出来なきゃね!

そしたら、そういう視点で観てもらえて、「なるほど」となるかもしれないし、逆にね、「いやいや、Fanks!!さん、そこがそうだから面白いんだよ!」という意見を貰えるかもしれない!

で、私自身、そういう視点でこの作品を観直せば印象が変わるかもしれない。

どうしても一方通行になりがちですからね~。

だから、その作品に対しての視野を広げる為にも、ファンとして耳が痛い意見は時に大事なんです!

愛のある反対意見は、価値も意味もあるんだな!

Chaiさん、またやろうよ……そういう前向きなディスカッション! 

 

脱線した!

戻すよ!
で、この映画の面白いところは、師匠!
拳シリーズの師匠といえば、ユエン・シャオティエン(袁小田)に代表されるけど、この作品は、五人組の白塗りオバケが師匠なんです(笑)。
秘伝「五獣拳」の「妖精」です!
花の妖精、風の妖精、水の妖精……拳の妖精、ってことですね!

そう、「拳精」はカンフー映画であって、ファンタジー映画なんです!
メルヘンです!
しかし、そこは香港メルヘン!
いや、ロー・ウェイ メルヘン!
西洋とは、格が違います!
正直、酷いです!

しかし、見れば見るほど白いタイツを身に付けた……ストレートヘアのドナルド・マクドナルドだな(笑)。
まったくもって夢に出て来そうですね!

そう言えば、親友のてんちんが幼い頃……。
夢でね、このドナルドに追いかけられたんですって、しかも夜の遊園地で!
それ以来、マクドナルドのCMが怖くて仕方がなかったそうです。
もしかしたら、「拳精」のこの「白塗りのオバケ」がトラウマになっている方もいるかもしれませんね。

それにしても、こんなコント仕立ての作品なのに、ホント、ジャッキーには悪いのですが……面白い。
いや、サイテーなんですよ、ジャッキーの言う通り、「酷い映画」なんですよ、実際!
でも、面白い!
幼稚園ぐらいの子が、「ウンコ」とか「おしっこ」とかで男女問わずに笑う、そんな面白さなのかもしれませんが、私的には面白いんです!(しつこい!)
主題歌「CHINA GIRL」英雄Ver. も、そのコミカルなアレンジで、映画の面白さに拍車を掛けます。

そして、もう一点!
いやぁ、私ね、拳シリーズで一番好きな女優は?と訊ねられたら……うん、こう答えます。

 

 

拳精」の武文秀だ!って。

 

 

そりゃぁね、「蛇鶴八拳」(1977年)や「龍拳」(1978年)の、ノラ・ミャオ(苗可秀)さんはかなり美人ですよ!
でも私は……タイプ的には……私は武文秀かなぁ。

でもね、武文秀扮する鳳子に関して言っておきたいのは……私が小6の時に好きだった女の子に似ているということではなく……、
あの不思議なもみあげ(笑)。
なんで、釣りのハリみたいにクルンってカーブを描いて……いや、そうじゃなくて……もっと、そう男子なら気になる事があるでしょ!
この映画の中で、ジャッキー扮する一龍は、鳳子に対して、「いい匂い」がすると連呼しますよね。
私、思いましたよ、一体どんな「いい匂い」なんだろう???って(笑)。
この映画の、男子のみが気になるだろう関心ごとですよ!
もし、この作品が4DXに対応すれば!
なんと、映画館でその鳳子=武文秀の「いい匂い」を体感出来るってことですよね!
確かに、中学時代に翻弄されましたなぁ~。
女子は「いい匂い」がするんです(笑)。
ということで、鳳子の出るシーンだけでいいので、4DX化を希望します!

で、アホな話は置いといて(笑)。
女性絡みで「拳精」を語るなら、避けて通れないのは……やっぱり、韓国版の「金剛血印」のことでしょうか?
ジャッキー映画はヴァージョン違いの宝庫ですよね!
私の大好きな「日本劇場公開版」を筆頭として、「インターナショナル版」、「中国版」、「香港版」等々。
だから、「韓国版」があっても不思議ではない!
実際、普通に何本もあります。


だけど、この「拳精」は特別。
なぜ特別かと言うと、一龍に第2の女性……恋人がいるからですよね…… まぁ、相変わらず著作権絡みで、画像は紹介しませんが!

つまり、「金剛血印」は、武文秀が紅一点ではないんです!
あ、女優さんの名前……なんだっけ???

まぁ、でもね、私なら……やっぱり、武文秀の方がいい! 
でね、一龍の取り合いで、鳳子とのキャット・ファイトがあるんです(笑)。
その上、その恋人とはキスシーンまで……。
「拳シリーズ」でキスと言えば……「ドランクモンキー酔拳」のタウナギを使った悪戯でいとこから頬に、とか、「クレージーモンキー笑拳」では、女装した際に相手から惚れられて頬に、とかですが、「金剛血印」では口に、です……
あ、「成龍拳」にもあったか。

でも、「金剛血印」のキスシーンは、ジャッキーの頭で肝心のところが見えません(笑)。
ただ女優は情熱的ですね~ジャッキーの頭をまさぐり続けます(笑)。

で、ちょっとここで疑問!
一龍って、少林寺に住んでいるよね……いいのか、恋人がいて。
バレない様に色々な悪さをしても、絶対的にバレている一龍!
この女だけは、バレずに上手く逢瀬を繰り返していると言うのでしょうか???
修行中の身だろ?

 

精進しろ!

 

 

ただ、この「金剛血印」のもう一人の女優さん。
何しに出て来たのか全くわかりません。
出番をバッサリカットしても、ストーリーには問題ありません。
ってか、私たちが通常観ている「拳精」がそうですからね(笑)。
きっと、韓国で公開する際にあたり、韓国の女優さんの出番を無理に作って出演させたのかなぁ~と。
ま、どうでもいい感じです(笑)。

でも、私のお気に入りの武文秀!
柔軟で良い動きしていますね。
ジャッキーとのやり取りも、ま、ジャッキーの受けが素晴しいからだと思うけど良い感じ!
調べると、それなりに映画に出ている方なんですね。
それにしても、武文秀のお尻をペンペンするジャッキーが羨ま……いやいや、腹立たしい私でした!
でも、よく見ると、ジャッキーはお尻よりも少し上を叩いてますよね。
遠慮したのかな~。
武文秀から「お尻は絶対触らないで!」ってNGが出たかもしれませんね(笑)。

ついでに、どうでもいいVer.があるので参考までに……。

夜警シーンの所で……。
私たちが通常観ている「拳精」は、ジャッキーは盗賊から後頭部に一撃を喰らって気絶しますが、煙を嗅がせて眠らされるパターンがあります。
ホント、違いはココだけです(笑)!
このVer.は、一部のVCDに収録されている様ですので、見つけたら買いですよ!

ふーっ、さぁ、疲れて来ましたよ (笑)。
でも、ここからが、本題中の本題なんです!

これを紹介したくて、この記事を書記したんだから!
もう少しお付き合いください!

これは、妖精がストレートヘアのドナルド・マクドナルドだ、不思議なもみあげは流行なのかとか、「いい匂い」ってどんなだとか、そんな低レベルな話ではありません!

 

 

私にとっては

この映画の最大の関心事です!

 

 

ラストファイト……つまり、一龍 VS 館長においてなんですが。

このファイトにおいて、一龍の助太刀として妖精が戦いに加わります。
一龍を有利に導く為、館長の邪魔をするワケです。
しかし、その妖精の姿を見ることの出来るのはれるのは一龍のみ (一部、館長に見えてる感じ)!
だから、その戦いを見守っている者にすれば、不思議なファイトが繰り広げられるワケです。
戦いの途中で、館長の攻撃が寸止めになったり、何者かに攻撃されてダメージを受けたり、ジャンプ出来なかったり……ちょっとした怪奇現象が繰り広げられるんですね!
だから、ふたりの戦いを見ている他の方々は、不思議そうな顔をしているんです。

ところが、ところがですよ!
盲目の副館長だけは違います!

 

 

微笑んで

いらっしゃるのです!

 

 

盲目だけど……副館長、貴方には見えてるんですね?
心の眼で!
妖精の姿がっ!

そういえば、この副館長は映画の冒頭から不思議なことだら。
必ず、一龍の悪戯に気付くんです!
私、この作品を初めて観た時、この副館長が最後の最後にかましてくれるのか?と考えたんですが、そういう大きな動きは無く、この微笑みで終わってしまいました。
でも、この微笑みを観た時、私、武者震いしたんですね。
で、なんだろ、感動とかじゃないんだけど、胸が熱くなったんです。
ですから今でも、この副館長の微笑みを観ると、なにか不思議な気持ちになって、今では癒されるんですよね~。

まぁ、だからこそ、韓国版の女性問題が邪魔なんですけどね!
こんな副館長なんだから、一龍の女性問題なんて直ぐに気付くと思うんですよ!

ま、そんなところです(笑)。
みなさんは、どう思いますか?

 

 

 

 


以上です。

 

このね、副館長の存在が、私、本当に好きでね!

ま、ジャッキーの映画だからってさ、ジャッキーばっかり追いかけずに、副館長の視点で観てみてよ!

結構、副館長はサスペンスタッチ(?)で描かれてるからね!

で、次回は、この作品の主題歌「CHINA GIRL」を、無駄に熱く語ります!
ホント、どうでもいい話だから楽しみにしといて!



Fanks!!