13日の夜。
なんでそうしたのか、もう忘れちゃったけど、ジャッキーの「シティーハンター」(1993年)を観ました……でも、ちゃんとは観なかった。
飛ばし飛ばしだった(笑)!
もう、オープニングだけ観たら、かなり満足なんですけどね。
そう、あの物語の設定を紹介する小芝居!
あのOPの評価、私、結構いいですよ!

でね、最後も観た!
そうNGシーン!
そこで流れましたよ、あの歌が!
そう!

 

Dance Dance Dance

 

 

ということで、本題に入ろう!



シティーハンター」。


言わずと知れた、漫画家・北条司先生の大ヒット作品ですよね!

私の大好きな漫画でもありますし、アニメでもあります!


これが実写化すると聞いて、私はかなり驚かされました!
しかも、主人公の 冴羽 獠 役に……ジャッキー???

いや、これ、正直ね、私、
やめてくれ!と本気で思いましたよ!
いくらジャッキーファンと言えども、
勘弁してくれ!考え直してくれ!とも思いました。

でも……ねぇ……やっちゃんだ。

誰なんだ、冴羽 獠 とジャッキーが似てる、とか言った罪な方は???

それで、ジャッキー、その気になったって噂もあるじゃないか!

ホントね、ジャッキー映画は良くも悪くもジャッキー映画になる……それを踏まえたら、「シティーハンター」の世界観が崩壊する!
 実際、作者の北条司先生もその様な発言をしておられます。
しかも監督が、バリーウォン!
この監督の演出は濃いんです!

でも……かなり、笑えました。

もうね、「シティーハンター」のバッタもんとして観たら、めっちゃ面白いんですよ。

実は私の中での評価は、高いんです。
ただ前提として、「シティーハンター」のバッタもんですけどね(笑)。

で、このジャッキー版「シティーハンター」(日本公開:1993年3月6日) ですが、日本公開にあたり、日本オリジナルの主題歌が用意されました。
それが、今回の主役!
冒頭の方で紹介した T.UTU with The BAND の「Dance Dance Dance」(1993年1月21日発売)なんです!
T.UTU with The BAND の2ndシングルなんですね!

で、改めて紹介すると、この「T.UTU with The BAND」の「T.UTU」は、TM NETWORKのボーカル・宇都宮隆(以下:ウツ)さん!
正直言えば、ジャッキー版「シティーハンター」のニュースを聞いた際、FANKSの私としてはTM NETWORKの「Get Wild」がラストに流れる事を期待していました。
オリジナルでも良かったし、ニューアレンジでも良かった。
でも、この時期、TM NETWORKの面々はソロ活動まっしぐらの時代でしたので、それは無いなぁ~とも考えていました。
ならば、香港の歌手が「Get Wild」をカバーしてくれてもいいし、なんならジャッキーが……と、これは不思議と思わなかったなぁ(笑)。

まぁ、もうとにかく!
シティーハンター」なら「Get Wild」だろ!ってなもんで、「Get Wild」が流れるんなら、「NG集なんか似合わないから不要だ!」と思っていました。

でまぁ、結局のところ、私の考えや思いは、所詮、私の考えや思いなのでどうなるワケでもなく、結果的にウツのソロとなったワケですが…… (笑)。
なんとかギリギリ……詳しい経緯は知りませんが……やはり「シティーハンター」ということで、「Get Wild」を唄っていたウツに白羽の矢が立ったのかなぁ、と思っています。
ジャッキーとウツ (=TM NETWORK) 、両方のファンとしては、この繋がりは、かなり嬉しかったですね!
それに、「シティーハンター」のファンでもありますから、尚更です!


ところが、悲しい事実もああるんですよ。
ウツファン、FANKSならもちろん、「Dance Dance Dance」は知ってて当然の楽曲です。

私も空で唄えます。


ところが、どれだけのジャッキーファンが、この楽曲を覚えているでしょうか???
ジャッキーファンの方、この「Dance Dance Dance」、記憶にありますか?
あったとしても、かなり存在感の薄い楽曲……ではないでしょうか?

 

 

なぜでしょう???

 

 

実はこのジャッキー版「シティーハンター」!
これには、「Dance Dance Dance」を凌駕する、日本の観客を鷲掴みにした挿入歌が存在したからです!
それが、1993年に発売された軟硬天師の「廣播道軟硬殺人事件」に収録されている「老人院」!
そうです、とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」(1992年1月24日発売) の広東語カバーなんですね。
広東語なんでよく意味はわかりませんでしたが、とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」よりも インチキ臭く ハードで笑えました。
こんなのが、劇中で流れるし、みんなノリノリのダンスシーンに使用されているのですから、もうどうしようもありません (笑)。
初めて観た時、本気で驚きましたから!

それに……今回は避けようと思ったのですが……もう1曲あります!
そう、オープニング!
ジャッキー自身が唄う「城市猟人」!
これもかなり中毒性があり、初めて聴いた時は目が点になりました(笑)。
そんな中毒性のある楽曲が流れる中、北条先生の描いた冴羽 獠 の後ろ姿に、ジャッキーの後ろ姿がオーバーラップするんだから、私は腹を抱えて笑ってしまいました。 

ね、こんな 異常で反則な 個性豊かな 2曲と比べるとね……まぁ、「Dance Dance Dance」は、どうしてもパンチが弱いですよ(苦笑)。
どう転んでも、「老人院」や「城市猟人」には勝てません。
先ほど、ジャッキーファンの方に、「Dance Dance Dance」に対して「みなさん、記憶にありますか?」と訊ねました。
唄えない方が、ほとんどだと思います。
でも、この「老人院」や「城市猟人」に対しては、確実に記憶にあるでしょうし、出鱈目な広東語なら唄えるんじゃないですか?

Dance Dance Dance」……悲しいかな、居場所がありません。

過去、ジャッキー映画の中で、こんな不遇な日本オリジナルの主題歌があったでしょうか???
残念ながら、私の記憶にはありません。

で、こんなこともありました。
ウツが、「ミュージックステーション」に出演し、「Dance Dance Dance」を披露した時のこと。
この時、ジャッキーは来日しており、ウツの応援&ジャッキー版「シティーハンター」の宣伝の為に登場しました。
そして、「Dance Dance Dance」を聴き終えた後、ジャッキーはこういう感想を述べていました。

 

 

「いい曲ですね、自分がカバーして唄いたい!」

 

 

……ええ、社交辞令でしょう!
実際、カバーしていませんから (笑)。


Dance Dance Dance」……改めて聴いてみました。

……単独なら悪いとは思わないんですけどねぇ~。
お洒落だし、ウツらしいし。

ホントね、相手が悪過ぎましたよ(笑)。


でもね、この楽曲って珍重されているというか、不思議な点もあるんですよね。

ジャッキーファンならご存知なんでしょうけど、ジャッキー版「シティーハンター」って、版権の問題で、アチコチのメーカーからDVDが発売されているんです。

で、この「Dance Dance Dance」は、どのDVDも、ちゃんとエンディングテーマとして流れるんです!

「え?エンディングテーマなんだから、そんなの当たり前でしょ!」というFANKSの皆さんの声が聞こえてきそうですが……これ当たり前じゃないんですよ。
FANKSの方達にはわからないでしょうが、ジャッキー映画では珍しいことなんです、日本の用意した主題歌が当たり前の様に流れる、って!


そういう意味では、先ほどから、「居場所が無い」、「不遇な」、と「Dance Dance Dance」にダメ出ししていますが、別の角度から見ると、「存在感のある」、「優遇されてる」楽曲でもあるんですよ!


Fanks!!