手紙

あなたに伝えられない気持ちを、伝えてはいけない想いを、ここに綴ります。

この決意を風化させないために・・・。

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今度は

あなたが「会おう。」と言ってくれて、

約束した夏はもう随分前に過ぎてしまって、

私はもう諦めていました。


もちろんあなたのことじゃなくて、

しばらくは会えないんだろうと。


それがまた急に連絡してきて、

「ご飯でも行こう。」って。



御上手ですね。

私の心を掻き乱すのが。


簡単ですね。

私なんて。



すごく嬉しかったんです。

すごく楽しみなんです。


でもそれと同じくらい怖い。



また連絡もないまま流れてしまって会えないかもしれない。

会えたとしても「これで最後だ。」と告げられるかもしれない。

プレゼントしたものが返ってくるかもしれない。

惚気話なんか聞きたくない。

私の知らないあなたなんか見たくない。


それにね、

どんな顔してあなたに会ったらいいのかわからないんです。


笑ってるつもりでも引き攣ってるかもしれないし、

辛そうなところを見せてしまうかもしれない。


一瞬だとしてもあなたは見逃さないでしょう。


あなたにまで気を使わせたくない。




怖くて仕方ないんです。


全てを見透かされそうで。



それでもやっぱり会いたい。


笑顔を見たい。




あなたに会えますように。

手紙を書きます。

こんにちは、元気ですか?


あなたに手紙を書くなんて初めてのことですね。

あなたは何度も書いてくれたけど、私はメモ程度のものを一度書いただけでした。


それでもあなたがとても喜んでくれたのを覚えています。



あなたと最後に会ってから1ヶ月になりますね。


いまあなたは笑っていますか?

たくさんの友達に囲まれて幸せを感じていますか?



私は相変わらずの泣き虫です。


友達とはうまくいっています。

いままで以上に親しくなって、いろんな話をできる。


週に一度の休みもとても充実していて、楽しく過ごせています。


それでもあなたの抜けた穴を埋めることはできません。

気付けばいつもあなたのことを考えています。


仕事から帰ってきて独りになると、

いいえ、

仕事中でさえも、

涙がこみ上げてくることがいまだにあります。


でも誰かの前では泣けません。

他人に弱みを見せられないのも相変わらずです。

そう、

あなたの前以外では・・・。




まだあなたのことを好きだと言ったら、あなたは困るでしょう?


優しいあなたは責任を感じるかもしれない。

だから私はこの気持ちを伝えることはしません。


でもそれだけじゃない。

本音ではあるけど全てではない。


本当は避けられるのが怖くて言えないだけなんです。

このまま会うことも、連絡を取ることもできなくなったら、

あなたに拒否されたら、

自分でもどうなってしまうか想像がつかない。

別れたいまでも、私はまだあなたに支えられています。


だからこの想いは隠さなければなりません。


それでも風化させないために形にしておきたい。


だからあなた宛の届かない手紙をここに綴ります。