午前7時。
ネパール側の国境の街、カーカルビッタに到着しました。
いや~、にしてもここまでのバスの道のり。
マジで最悪の乗り心地でした( ̄▽ ̄;)
山道だからくねくねと曲がりくねっている上に、道が凄まじくガタガタ。
そんな道を超高速(公共バスなら17時間かかるところを14時間で走破!)で走るもんだから、ホップしまくり、左右に振られまくり、急停車&急発進しまくりで、上下左右前後と3次元で弄ばれました……(@Д@;)
このハードさはラオスの「ビエンチャン~ルアンパバーン」区間以上。
どちらの区間も地球の歩き方に、「ハードなため、体力に自信の無い人にはお勧めできない」と書いてありましたが、正にその通り!
さすがは地球の歩き方ですね。
さてさて。
そんな大変な道のりを経て、すっかり疲れ切っていましたが、とりあえずやることはやらなくてはいけないのでイミグレーションに向かいます。

あっさりと審査は終了し、ネパール出国!
これからいよいよインドです!
ちなみに今回のインド。
以前のインド旅行でデリー、アーグラー、バナーラシーと、北インドの主要都市を回っているため、今回は南インドを主に回る予定です。
デリーまたはバナーラシーに向かう、ネパールからインドに行く主要ルートを通らずにこのルートを選択したのも、そういった理由から。
期間は1ヶ月程度を予定しています。
8時まで待った後、旅行会社が手配してくれていた乗り合いジープに乗り換えます。
と。
しばらくして、先ほどのバスで一緒だったアイルランド人カップルが登場。
バスに乗る前は確か、
「カーカルビッタからは旅行会社が用意してくれる
プライベートカーでダイレクトにダージリンまで行く」
と言っていたはずなのですが、なぜか僕の乗り合いジープに乗ってきました。
疑問に思って話を聞いてみると、
「旅行会社は5時頃にはカーカルビッタに着くと言っていたのに、
結局バスが遅れて7時に到着しやがった!
そのせいで既にプライベートカーはいなくなっていたため、
乗り合いジープで行けって言うんだよ!
本当は7時発のプライベートカーに乗って、
9時にはダージリンについていたはずなのに……」
と言います。
……
う~ん。
なんだか突っ込みどころ満載なんですけど(´▽`;)
まずバスの到着時間。
公共バスは17時間かかるところを14時間で飛ばしてきているので、これ以上早く着くことは不可能だと思われます。
現に、僕は旅行会社に7時到着と言われてましたし……。
次にプライベートカー。
なんでプライベートなのに、遅れたからっていなくなっちゃってるの?
普通待つでしょ?
客はあなたたちしかいないんだから……。
最後にここからダージリンまでの時間。
どんなに乗り継ぎが良かったとしても、ここから最低4時間はかかるはず。
2時間で到着するには、飛行機でも使わないと無理でしょ。
話を聞いてそう思った僕ですが、なんだか2人は放送禁止用語込みでヒートアップしていたため、僕の知っている時間など、当たり障りの無い情報だけを提供しました。
すると、ある程度納得した上で、
「あの旅行会社、ウソを教えたのか……。
後で絶対文句言ってやる!!!」
と連呼していました。
お互い、旅行会社には恵まれませんでしたなぁ( ̄▽ ̄;)
やっぱり自分で手配せずに旅行会社任せにすると、海外ではトラブルが起き易いです。
ある程度そんなリスクを考慮した上で、自分で手配する時間を削減するためだと、割り切って利用しないとダメですね。
さて、この乗り合いジープという代物。
ある程度人数が集まるまでは発車しないのが普通であるため、僕とカップルと現地人1人の4人しかまだ集まっていない状態では出発できません。
そのため、他の乗客を待ちます。
……
と、1時間ほどして、アイルランド人がまたヒートアップして来ました。
「本当は9時にダージリンに着くはずだったのに、
もう今9時じゃないか!
いつまで待たせる気だ!
あと何人集めるつもりなんだ!?」
するとドライバーは、
「10人の予定だから、あと6人だね」
と答えます。
これには僕もビックリ!
ジープはとても10人は乗れそうもない大きさです。
しかも、1時間で1人も増えていないため、6人集まるのはいつになることやら……。
ま、僕は今日予定も無いので、宿の探せる明るいうちに着けば問題ありませんけど。
しかし、アイルランド人は違います!
その回答に「そんなの、いつになるか分からないじゃないか!もう出発しろ!」と言うのですが、ドライバーも生活がかかっているため、簡単には応じません。
と、業を煮やしたアイルランド人がこう言い放ちました。
「わかった。
じゃあ、あと6人分の運賃は俺が払うから、
今すぐ出発してくれ!」
おお~( ゚Д゚)
かっこいい……
俺も言ってみたいセリフだ
ドライバー曰く、1人50ルピーなので、合計300ルピーとのことです。
そこで、アイルランド人はネパールルピーで払おうとします。
が、ドライバーは
「いや、インドルピーだ」
と言います。
いやいや( ̄▽ ̄;)
まだインドに入ってないんだから、インドルピーはみんな持ってないでしょ。
それにインドルピーはネパールルピーの1.5倍ぐらいの価値だよ?
しかし、アイルランド人はそんなことを微塵も気にせず、
「わかった。
じゃあ、途中ATMで停まってくれ。
そこで下ろしてから、300インドルピー(≒840円)払うから。
とにかく早く出発しろ!
そして、次の街からの乗り合いバスもすぐに出発すると約束しろ!」
と急かします。
おお~( ゚Д゚)
ヒートアップしてる……
ドライバーは
「次の街は人が多いから、すぐに出るさ!」
と約束し、ジープは9時にようやく出発しました。
そんなこんなで色々ありましたが、途中にインドのイミグレーションやATMに寄った後、1時間ほどして途中の街スィーグリーに到着。
ここで別のドライバーの乗り合いジープに乗り換えます。
と。
今度はここの乗り合いジープでも問題が。
またしてもこの時点で人数は4人しかいなかったのです……。
アイルランド人は最初のドライバーに向かって、
「すぐ出発するように、このドライバーに言え!
さっき約束したよな?
出発しないなら300ルピーは払わないからな!」
と、最初のドライバーと新しいドライバーを巻き込んで交渉します。
おお~( ゚Д゚)
交渉上手だね……
300ルピーがもらえないと聞き、困った最初のドライバーは旅行会社に電話。
そしてしばらく話した後、アイルランド人に電話を代わります。
「すぐに出発させるから、安心してお金を渡してくれ」と言われたようです。
さらに、タイミングよく3人の団体が来たため、ドライバーも
「ほら!もうすぐ出発するよ!」
と言います。
それを受けてアイルランド人男性は安心した表情。
僕も「ようやくか……」とホッとし、荷物を載せて車に乗り込みます。
が、アイルランド人女性の方は、なんだか浮かない表情をしていました。
そして、彼女が荷物を載せている間に、男はドライバーに300ルピーをお支払い。
自分も荷物を載せ、車に乗り込んできました。
すると彼女の方が、
「すぐに出発するって言ってたけど、
私にはまだ信じられないのよね……。
でもまだ300ルピー払ってないし、最悪また交渉できるわね」
と言います。
……
あら?
あなたの見えないところで
もう払ってましたけど?( ̄▽ ̄;)
男性が「もう支払ったよ」と言うと、彼女は「信じられない!!!」といった表情。
「大丈夫だよ。
もう7人もいるし、旅行会社も出発するって言ってたし、
すぐに発車するはずさ」
男はそう言って彼女をなだめます。
が……。
彼女の予感は的中し、ジープは発車する気配が全くありません。
新しいドライバーに聞くと、「あと3人だ」とのこと。
やっぱり10人乗せるのね……( ̄▽ ̄;)
最初のドライバーは300ルピーを貰ったらとっとと帰ってしまっているため、もう交渉の切り札は残っていません。
彼女は「ほらね」という表情で男性を見た後、口を聞かなくなりました。
男性はオーバーヒートした車のように意気消沈し、呆然とたたずみます↓

※なんだか、たまたまタイミングよくこんな写真が撮れていました( ̄▽ ̄;)
しばらくした後、僕は気になったので、
「なんでそんなに急いでるんですか?
電車や飛行機に間に合わないとか、急ぐ理由があるんですか」
と、ご機嫌斜めの彼女の方に聞いてみました。
すると、彼女はビックリした表情で、
「えっ?
いや……、特に無いんですけどね……。
元々、9時に着くって予定だったから……」
と答えます。
ええっ!(゚д゚)
特に予定も無いのに
そんなに急いでたんですか!( ;゜Д゜)
彼らも僕と同じように長期旅行者。
すでに3ヶ月以上も旅行しているそうなので、いまさら4時間や5時間ぐらいの時間を急ぐ旅でもありません。
そんな彼らが、なぜそんなに早く行くことにこだわったのか……。
おそらく、旅行会社に頭にきてヒートアップし、プライベートカーに乗れなくとも、せめて予定通りに行かないと気が済まなかったのでしょう。
それが、結果的に300ルピーを余計に払い、しかも時間はほとんど早くならず……。
う~ん……。
彼女も僕と同じ気持ちになったのか、戻ってきた男性に
「そんなに急ぐ必要もないわ。
ゆっくり行けばいいじゃない」
と声を掛け、男性も
「僕の方こそ勝手に支払ってすまなかった……」
と謝り、なんとか一件落着。
「そうだよ。
そんなに急ぐ必要もないさ。
それに、ちょっと冷静さは欠けていたと思うけど、
男性の方もかなり良い交渉をしたと思うよ!」
僕はそう思いながら2人を眺めます。
……
この出来事から僕が学んだ、旅で重要だと思ったことは、
「常に冷静でいること」
「交渉上手であること」
「旅を急がないこと」
の3点です。
このうち、「常に冷静でいること」は割と自信ありなのですが、あとの2つは僕にはあまり当てはまらない事項です。
僕は、交渉をしまくってお互い嫌な思いをするのもあまり好きじゃないし、行きたい所を全部周るためにかなり高速移動してますからね……。
ただ、その2つがすごく大切だと分かった上で、それでも僕は、
「現地人との良い思い出を作るためにも、無理な交渉はしたくない!」
「のんびりする時はのんびりするけど、行きたい所を全部周りたいし、
やっぱりガンガン進んでいくっていうスタイルは貫きたい!」
と改めて思いました。
この日は出発からちょうど2ヶ月の日。
長く旅をしていると、「このオレの旅のスタイルってどうなんだろ?」と、時々疑問に感じることがあるのですが、それが正しいと自分の中で認識できただけでも、この出来事は非常に意味のあることだったと個人的には感じています。
いや~。
本当はこの話をこんなに長ったらしく書くのもどうかなと思ったのですけどね。
これぐらいのトラブルやイベントであれば、ブログに書いてないけど日常茶飯事だし。
でも、今回のこの出来事によって僕も色々と考えさせられたため、後々の自分のためにも全てを書き記してしまいましたわ……。
というわけで、本題に戻ります。
結局さらに1時間待たされましたが、素晴らしい景色の山道を抜け……


時ごろにはダージリンに到着しました。
ここダージリンは、あのダージリンティーで有名なお茶の産地で、標高2,134mもの高さにある街です。
そのため、インドだというのにここは激寒!((´д`)) ブルブル
カトマンズよりも全然寒いぐらい。
僕はとりあえず宿にチェックインした後、荷物を置いて軽く街歩きをしてみました。
以下、その時の写真です。
ダージリンは起伏の激しい街。
そのため、街は迷路のように曲がりくねった狭い坂道しかなく、歩くだけでも疲れる上、地図を見ながらでもすぐに迷ってしまいます。
いう訳で、少しだけダージリンの街を感じることができました。
前述した通り、人も街も空気も雰囲気はネパールに近く、寒すぎるという点を除けば「ここはインドか?」と思うほど、非常に居心地のいいところです。