―もう心死んでる。笑えない。笑うのがつらい。笑顔つくれない今は。

―頭の中でひたすら流れる映像。忘れられない。何度も何度も繰り返し映像が私を苦しめるから。眠っていた記憶も蘇る…忘れようと必死だったのに。もう過去なんてきえてしまえばいいのに。いや、今も…私きえてしまいたい。きえたい。ここからいなくなりたい。
―目が醒めると涙でいっぱいだった。何が悲しいのかもうわからない。だけど、私は泣いていた。安心できないから、心の居場所がないから、裏切られ続けているから…。人間なんてそんなもんなのかな。…そうだよね。人間なんて所詮、自分勝手で欲求だけで。
―今日は久しぶりに外に出た。いきなり疲れた。

―感情的になられて、怒鳴られ、別れ告げられ、その場を去られた。私は違う方向に走った。ビルの駐車場でずっと座っていた。するとメールがきて『やだ。別れたくないよ。大好きだよ。ごめん』―私はただ振り回されるロボットか。そして話し合うたび、これを繰り返し、今日は四回もあった。そのたび私は傷つけられた。

―女に向かって、好きな人に向かって感情的になって、とうとう手まで出してきた。腕を力付くでつかんだり、胸倉をつかまれた。そのたび怒鳴られた。その一部始終が頭を離れない。理性も何もない人間を前に私はただボロボロになっていった。

『ここでこんなことしてたら本気でマッポ呼ばれっから。俺めんどくさくなんのごめんだから。いい加減にしてくんない。俺捕まっていいの』

―別れるから。もういいわ。もう嫌だ。

『は、じゃあ俺ヤキめちゃめちゃ入れてやっから。ショウリってヤキ入れてやっから』―たかみつを思い出した。あいつと同じことしてる。…同類か。もうそんなふうに言わないと約束したくせにまたも破る。傷つける。

雨の中びしょ濡れで、もうどうでもよかった。折りたたみ傘なんてささなくてよかった。だって私は死のうと思ったから。道路に飛び出そうと必死だった。死にたくて、ここからいなくなりたくて消えたくて必死だった。私は手まであげられて大切になんてされてない、されない。愛されてなんてない、そこに愛はない。悲しかった。ただ悲しかった。死ぬことしか考えれなくなって、頭の中ではさっきの映像が流れると同時に元カレを思い出させた。…つらく悲しい過去だった。忘れたいと願ってた。二度と思い出したくなかった。つらいだけなのはわかってるから。

―胸が苦しい。息苦しい。胸の外傷はやたら目立つ。真っ赤に腫れ上がり、血まじりに痛んでる。ばかだよね。ほんとくだらないよね…。

―触られたくない。近づいてほしくない。理性もないならヤンキー気取んなや。どんなことがあろうと、女に手をあげるなんて最低。理性ないのかよ、情けない。

―単純に信頼なんてない。もう無理だわ。
大切にされていないのがよくわかった
―自分勝手には付き合いきれない。疲れるだけだわ。

―今日はあけみンの誕生日だから盛り上げなくちゃ。誕生日プレゼントどうしよ~いいのないし…あと父の日のやつね。マジ礼儀として渡さないとね。
―そう言うなら一緒にいなくていい。
『俺は翔厘の男友達
死ねって思ってる』

―この言葉にキレた。

自分の友達そういうふうに言われたらどう思う?

『俺は何とも思わない』

―都合のいいときだけ友達かよ。最低だな。散々頼るくせに。自分勝手すぎる。
―さよーならっ
『おれのことわかってくれない』―人の気持ち考えない奴が何言ってんの。自分の気持ちだけわかってもらおうなんて無理に決まってんだろ。

『別れたいんだ』―うん、それでいいよ。なんかやたらめんどくさい。気晴らしにオケいきたいな~マジ熱唱するしかないよね。わら