広島カープ、数年前までは鯉のぼりの季節までしか楽しめなかった弱小球団でした。ここ数年はBクラスに甘んじていますが、その前までは3連覇。再び暗黒の時代が訪れないようにしてもらいたい。どうせなら是非日本一にもう一度!!


↓ポチッとお願いします!



で、続きです。


土曜日、こじはるのバイト終わりに待ち合わせ。横浜駅の西口モアーズ付近で立って待っていると、遠くからでもわかるこじはるのオーラ!そんな人が駆け寄ってくる。


強姦された暗い過去があるとは思えない眩しい笑顔だった。

「お待たせ!お腹空いちゃったから飲みに行こう!」


食べに行こうじゃないのか?とツッコミを入れ、近すぎない距離感で並んで歩く。すぐに目に付いた居酒屋に入り、とりあえずビールを頼もうとすると、

「芋をロックで!」

いきなりロック?また悪酔いするんじゃないのか?と心配になりながら、俺は焼酎の水割りを頼む。

「かんぱ〜い!」

普通の会話。にこやかに話すこじはるは、やはり可愛かった。自分の夢、将来の目標、希望に満ちた話をしている時の彼女は綺麗だった。


普通に話してたら、こんなに綺麗な子なのに。暗い過去があるんだな。

「ice先生、前に話した強姦のこと引いてたでしょ?わかってるよ。面倒だから、もう会いたくなかったでしょ?ちょっと強引に誘ったけど今日は来てくれたから嬉しいよ!ありがとう!」


俺、
「あれだけしつこく電話されたらね〜。それより病院は行ったの?妊娠してたら、あとあと大変だよ?」

こじはる、
「妊娠はね、してなかった!大丈夫だったよ!」

俺、
「それは良かったね!酷い目にあったね。気を付けてね!」


付き合ってた彼氏、なんか曰く付きの男だったらしく、仲間に提供されたようなことを言っていた。そんなこと、実際にあるんだ。怖い世界だなと思い、話を聞いていた。


信じていた彼氏に裏切られ、彼氏の仲間にまわされる。恐怖と屈辱と、彼氏に対する復讐心しか無い。一時は自殺も考えた。


俺の身の周りではあり得ない話ばかり。住んでる世界が違うのか?と思わせる。しだいに酒も進んで、こじはるのろれつが怪しくなってきた。


普通にしていれば本当に綺麗で可愛い子なのに、ちょっと世界が違う気がして、やはり深入りはしない方が良さそうだと考えていた。


悪酔いする前に帰ろうと即して店を出る。こじはるを改札で見送り、俺は違う路線の改札に切符を買って入ろうとした。


不意に、俺の腕を掴んで引っ張られる!?


腕を見ると、小さな手が俺の腕を掴んでいる。その手を辿ると、ニコニコしながらこじはるが立っていた。


土曜日の人が多い雑踏の中、雑音が大きい。こじはるが何か言っているが聞き取れない。


耳を彼女に傾けて声を聞き取ろうとする。

ice先生、好き!!!

驚いて、彼女の顔を見た瞬間、口を塞がれた。こじはるの唇は柔らかかった。


改札入り口で立ち止まってキスをする。人の流れが俺たちを避けていく。


完全にやられた。手に持っていた切符を破って捨てて、こじはるの手を握り無言でホテルに向かう。こじはるも無言で抵抗はせず、強く俺の手を握り返してくるところは気持ちが伝わってきた。


ホテルに着くと、シャワーも浴びず激しく抱き合う。服を脱がそうとすると、

「待って!灯りを全部消して!カーテンも閉めて!真っ暗じゃないとダメ!」

彼女の要望通り、全ての灯りを消して真っ暗にしてお互いに求めあった。何度も求めあい、朝方2人は倒れ込むように眠りについた。


何時間寝たのだろう?あれ?隣にこじはるが居ない?


ベッドから起きて水の音に気が付いた。お風呂に入っているようだ。お風呂から光が漏れている。


全裸になると驚かせようと、気付かれないようにお風呂に近付き、ドアを開けた。


!?!?!!!!


彼女も驚いていたが、驚きようは俺の方が勝っていたと思う。声すら出なかった。







ドアを開けて、目に飛び込んで来たこじはるの背中には、

鯉の滝登り
※この写真よりもっとしっかりした迫力のものでした。

の、見事な彫り物Σ('◉⌓◉’)

顔もほとんど見れない真っ暗闇で、バックを頑なに拒んでいたのはこれが理由か!


これは、堅気ではないだろう。これは無理だ。絶対に怖い世界の人だ!
彼女には丁重にお断りをして、はっきりとお別れをした。


この球春到来の時期になると、いつも思い出す見事な彫り物『鯉の滝登り



今年こそ優勝してくれ!広島東洋カープ!
あの鯉のように一気に駆け上がれ!




※カープは日本語で鯉と云う意味です。