優等生が社会に出て評価されない理由(1) | 世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

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令和百人一首リレーの管理人です

「プロ野球の監督に向いている人」は、

 どんな人でしょうか?

 考えてみましょう。

 

今日も受験ブログとは思えない書き出しをしている、

文系講師マゴメです、こんにちは。

「え〜と監督に向いてる人ね」

 

A「名選手必ずしも名監督にあらず」

って聞いたことあるから

とりあえず「名選手だった人」ではないと思う

 

B「選手に愛される人じゃない?」

 

C「実際にやってみて結果出せた人でしょ」

「まあ向いてるからこそ結果を出せたんだろうから」

「やってみないとわからないね」

 

「答えを聞かされても、

 ふーん、そうなんだ、で終わりそうだね」

「あまり興味ないんだけど、とりあえず、

 

D「答は覚える気あるから早く教えてほしいです」

 

・・・・・・・

 

ABCは後でまとめるとして、

最後のDの態度は、

日本の中学高校でしばしば見られます。

 

しかもそういう生徒は、

成績がいい優等生であることが多いです。

 

効率勝負だから答を早く知りたい。

自力で考えたところで、

正答はすでに存在しているんだろうから、

考えるだけムダという態度です。

 

実際の入試でも、

「言われたことを覚えている能力」

が問われる試験がまだまだ多いです。

 

したがってDの態度は、

大学生だとすれば問題ですが、

日本の中高生としては正しい。

 

しかし、

学ぶものとしては致命的な態度です。

「致命的は言い過ぎじゃない?」

「教えてって言ってるんだから、悪くはないじゃん」

「根拠は?」

 

学ぶものの態度ではなく、

教わるものの態度だからです。

 

能動的ではなく受動的な態度だから

と言っちゃってもいいですね。

 

「学ぶイコール教わる」ではないです。

 

「学ぶ」はあくまで能動であって、

「教わる」は受動に過ぎません。

 

学ぶと教わるが

「完全に逆」とまでは言いません。

ただ、

教わる態度はしばしば学びの邪魔になります。

 

教わると学ぶは、

「自転車の後ろに乗せてもらう」のと、

「自転車を自分でこぐ」くらい違います。

 

乗せてもらえるうちは、

自分でこぐ必要がありません。

 

自転車の後ろに乗れない人は、

あまりいませんが、

自転車に乗れない人、

一人で乗って転んでしまう人はまあまあいます。

「比喩でかえって混乱したぞ」

 

書いている私自身そうですから無理もないです。

 

・・・じゃ、具体例で殴ります。

 

例えば、

学校や塾で教師から、

「あいつ本当に真面目だな」

「前向きですよね」

「感心するよ」

と評価される生徒は、

「教わるのが好きな生徒」

であることが多いです。

 

そりゃ教師にとっては、

投げたボールをことごとく受けてくれる生徒ですから、

間違いなく高く評価します。

 

教わることに対して真面目で前向きなだけで、

学ぶことには不真面目で後ろ向きなことが多いのに。

 

逆に、

「あいつ扱いづらいよな」

「予想外の質問してきますよね」

「あんなだから成績伸びないんだよな・・・」

などと教師から評価される生徒は、

しばしば

「学ぶのが好きな生徒」

です。

私の経験では大抵そうでしたがどうでしょう?

(教育者からのコメント歓迎です)

 

そういう生徒は、

教師がボールを投げても、

反応しないことがしばしばあります。

 

それは自分で考えているときで、

誰の言葉でも耳に入らない。

 

でも教師は、

「教師の言葉など聞く気がないって態度だ」

「要は俺をなめてるってことだな」

と思いがちです。

 

放っておいてくれればいいんですが、

「そんな態度じゃ合格しないぞ?」

と矯正にかかる学校であれば、

潰されかねません。

 

まさに「角を矯めて牛を殺す」です。

 

「牛の命よりツノが揃っている方がいいじゃん」

という学校ですね。

「この場合、中動態はどういう態度?」

「話をややこしくするな」

 

「受動的に教わることに慣れた人」は、

当面の目標を達成し教わる必要がなくなれば、

教わる態度すら放棄します。

 

必要性がなくなった瞬間に、

躊躇なく放棄します。

受動的な態度はストレスがたまりますからね。

 

教わることしか知らず、

自ら学ぶことを知らないまま社会に出ると、

まず間違いなく、

「使えない人間」

と評されます。

 

多くのかたが見覚えがあり、

体験していると思います。

 

 

「あいつ本当に使えないな」

「言われたことしかやらないからね」

やっちゃダメと言われなかったから、もあったな」

やっていいと思った、だろ」

「ふつう思わねえよ」

 

「今月でやめるらしいな」

「お、次の仕事あるのかよ?」

「塾講師とか言ってたな」

「生徒がかわいそう」

「・・・いや、意外にいいかもな」

「・・・そうか、反面教師としては最適だな」

「こんなヤツにはならないでおこうって思うだろうし」

「同僚はかわいそうだけど」

「長くなったので前半はこれで」

 

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