「多くの人が読んでないのに、
読んだふりをしている作品」
と欧米では有名だそうです。
日本でいうと「黒い雨」か?
つまり定番ということですね。
重要部分だけ抜粋しておくと・・・
「これはスターリンのもとでのソ連社会を描いてるんだ!」
「いや、赤狩り全盛の頃のアメリカ合衆国を描いている!」
「いや、ナチスドイツに負けた後の社会を描いているのだ!」
「いやいや、現代のアメリカや日本を予測して描いたのだ!」
、、、「で、結局どれが正解なわけ」と思いたくなりますよね。
高校生ならこの辺で気づいてほしいところです。
「ひょっとしたらどれも正解なんじゃないか」
と。
「権力を握ったものが到達する最終形態が、
描かれているだけなんじゃないか」
と。
「振り子があっち側へ思い切りイッた状態を描いている」
と、
抽象的に言ってもいい。
「一九八四年」というこの本は、
ある程度は、
どんな社会にでもあてはまる部分を持っているわけです。
だから多くの人に読まれる。
で、読んだ人は、
「あー、こんな社会じゃなくてよかった。
でも隣の国はそうだよな」とか、
「あ、うちらの国もちょっとこういう部分あるかもね、
わかるわー」とか、
「あー、もうかなりこういう感じになってるじゃん、
やばいよやばいよー」とか、
そういう感じで受け取る。
「一九八四年」は楽しみながら読めるのはもちろんだけど、
「自分の社会がどれくらいヤバイかのバロメーター」
として使えるわけでした。
・・・・4年前に書いたみたいですが、
2022年現在、
95パーセントというあたりまで来ています。
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