”ジョージ・オーウェル「一九八四年」”リブログ | 世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

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令和百人一首リレーの管理人です

「多くの人が読んでないのに、

 読んだふりをしている作品」

と欧米では有名だそうです。

 

日本でいうと「黒い雨」か?

つまり定番ということですね。

重要部分だけ抜粋しておくと・・・

 

「これはスターリンのもとでのソ連社会を描いてるんだ!」

「いや、赤狩り全盛の頃のアメリカ合衆国を描いている!」

「いや、ナチスドイツに負けた後の社会を描いているのだ!」

「いやいや、現代のアメリカや日本を予測して描いたのだ!」

 

、、、「で、結局どれが正解なわけ」と思いたくなりますよね。

 

高校生ならこの辺で気づいてほしいところです。

 

「ひょっとしたらどれも正解なんじゃないか」

と。

 

「権力を握ったものが到達する最終形態が、

 描かれているだけなんじゃないか」

と。

 

「振り子があっち側へ思い切りイッた状態を描いている」

と、

抽象的に言ってもいい。

 

「一九八四年」というこの本は、

ある程度は、

どんな社会にでもあてはまる部分を持っているわけです。

 

だから多くの人に読まれる。

 

で、読んだ人は、

「あー、こんな社会じゃなくてよかった。

 でも隣の国はそうだよな」とか、

「あ、うちらの国もちょっとこういう部分あるかもね、

 わかるわー」とか、

「あー、もうかなりこういう感じになってるじゃん、

 やばいよやばいよー」とか、

そういう感じで受け取る。

 

「一九八四年」は楽しみながら読めるのはもちろんだけど、

「自分の社会がどれくらいヤバイかのバロメーター」

として使えるわけでした。

 

 

 

・・・・4年前に書いたみたいですが、

 

2022年現在、

 

95パーセントというあたりまで来ています。

 

 

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