落合陽一「ゼロヒャク教科書」(2) | 世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

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令和百人一首リレーの管理人です

学ぶための戦術ではなく戦略が必要

 

プロローグに書かれているこの言葉だけで、

教育関係者はなんらかの感慨は抱くはず。

 

なにも感じなければ、

教育者はやめたほうがいいです。

 

と、私は思う。

 

(だめ押ししますが、私はそう思う、ってだけ)。

 

(落合氏がそう言っているわけではない)。

 

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動機付けとして金銭を超えたところに価値を見出せる人は、

これから人材としての価値が高くなる

 

やりたいことがあるということ自体がすでに一つの価値

 

吸収の効率を上げようとすると、

生徒の個性が潰れてしまうことが多い

 

実質と物質を区別しているのは解像度

 

他人に興味がない人が増えれば自由に生きられる

 

自分の信じる美意識から出る「佇まい

 

1章だけで「引っかかりがある言葉」が頻出。

(引っかかる=ムカつくではないですよ)

(考えさせる言葉ってことです)

(フックってやつですね)。

 

私の場合は上記のような感じです。

なにか引っかかった人は読むことをお勧めします。

 

あとは2章と3章、

同じくらい濃いです。

 

「2章いらない」というレビューが散見されますが、

無視することをお勧めします。

 

この2章は非常に重要です。

落合陽一氏の生い立ちが書かれている部分であり、

(もちろん父は落合信彦氏)

(ただ私の読み取りではおそらく母がただ者ではない)、

「抽象→具体」だから。

 

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「具体→抽象」だけを「すげえ」と感じる人は、

「公式=万能だぜの罠」にかかっています。

 

昔の記事です:

 

「比喩が苦手な理由は」

 
 

 

読むだけなら2時間くらいで読めると思います。

考え始めると時間がかかって大変ですが。

 

「教育論としては別に新しくない」

などという教育関係者のレビューも無視して構いません。

 

教育者として、

そんなことを書く暇があったら、

「なぜこの本がベストセラーになっているか」

少し考えたほうがいいと思います。

 

いままでの日本の教育がどれくらい信用されていないか。

 

いや、

もっとはっきり言ってしまえば、

 

今の日本の教育にどれほど多くの人が絶望しているか

 

少しは思いを巡らせましょう。

 

教育者でありながら教育者だけの視点にとどまらない、

そういう「物言い」がいかに少なかったか。

 

「ある立場からの無難な発言」は届かないんですよ。

 

個人として発言しないと。

 

「そうは言っても現実はね」

と、

どれだけ多くの教師や生徒があきらめてきたか。

子供時代の落合氏のような教育は金がないと無理、

と、

嫉妬感丸出しの感想を吐いているひともいますが、

そうでしょうか?

 

もっと金に困っている美大生や音大生、大学院生は、

大量にいます。

 

具体的に言えば2時間8千円くらいで、

(これは塾が学生バイト講師に対して、

 ギリギリ払ってくれないくらいの値段です)、

自分が学んだことを本気で教えてくれる学生は、

絶対にいますよ。

 

塾や家庭教師にいくら払っているか考えてみましょう。

(と、自らの首を絞める)。

 

もしかしたら続きます。

 

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