こんばんは。

クルーズ太郎です。

 

さて、世界一周の旅に出た、「飛鳥Ⅱ」が次に目指した港は、南インドの

都市、コーチンです。

コーチンは半島部の歴史地区であるフォート・コーチ、マッタンチェリーと

内陸部の繁華街のエルナクラム地区から成り立っています。

 

出港までのわずかな時間を徒歩で市内見物をされることをお勧めします。

フォート・コーチンはポルトガル、オランダ、そしてイギリスの統治下の

歴史が街中の建築のいたるところに見られます。

 

そんな歴史の街並み散歩とコーチンの人々の日常の生活に触れる

よい機会かも知れません。

寄港地で有名どころの観光名所を公共交通を利用して、さぁーと巡る

より、徒歩で半日かけてのんびりと巡るのも思わぬ発見があるものです。

 

コーチンは14世紀、アラビア海に面する港町として香辛料の貿易で

栄えました。16世紀初頭、ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を開拓すると

1503年、ポルトガル領となりました。

その約150年後の1663年にはオランダ領となり、一時インド南西部の

マイソール王国の領地となり、1795年にはイギリス領と、度重なる

主権者が異なる統治を受けました。

 

これらヨーロッパの国々の統治下で、ヨーロッパ風の多くの建築物が

建てられ、その歴史は今に引き継がれています。

 

街中にはカラフルな映画ポスターが貼られていたり、露天ではこれも

またカラフルな南国のフルーツが売られている様子が見られます。

 

散歩の途中、是非立ち寄ってみたいのは、「聖フランシス教会」です。

 

 

ポルトガル時代はカトリックの教会でしたが、オランダの統治下では

プロテスタントの教会になりました。

この教会を有名にしたのは、ヴァスコ・ダ・ガマの墓石です。

 

 

ヴァスコ・ダ・ガマは3度のインドへの航海で、ここコーチンで亡くなりました。

この教会に一時埋葬されましたが、遺体は本国ポルトガルへ戻されましたが、

当時の墓石は今でも残っています。

 

途中、香辛料を販売していお店に立ち寄ったり、カフェでのんびりと休憩

するのもよいでしょう。

 

 

寄港地での観光はバスや電車などを使って観光の目的地に行くのもよいですが、

半日ほどゆっくりと街中を散歩し、街の風情を楽しむといったテーマに絞って

観光するのも面白いです。

 

コーチンに着くのに、だいぶ日にちを要してしまいましたが、次はいよいよ中東の

世界で観光を楽しむことになります。