こんにちは朱堂です
今回は、新宿区編
「多聞院」です
外苑東通り沿い、「弁天町牛込保健センター」のすぐ南にあります
(住所:東京都新宿区弁天町100)
このお寺は、江戸時代初期につくられたお寺です
神社の本殿みたいな本堂があります
結構キレイで好みのタイプの本堂だったんですが、
建物はほとんどコレだけで、
残りの境内は全部墓地になっています
お寺に入るとすぐ目に入るのが、「吉川湊一」のお墓
「吉川湊一」とは、江戸時代の平家琵琶のスペシャリストで、
最終的に奏者の中でも一番高い位である「検校」にまで出世した人だそうです
つまりは、目が見えないけれども、
(「検校」になれるのは、盲目の人だけなので)
「祇園精舎の鐘の声~」と平家物語を詠いながら琵琶を弾いていた
琵琶法師さんだ、ということです
これくらいの身分の人にしては、大きくて立派なお墓でした
そして、朱堂がこのお寺に来たのは、
この「松井須磨子」のお墓を見るためです
「松井須磨子」とは、明治~大正にかけて活躍した人気女優さんで、
とある劇の劇中歌であった「カチューシャの歌」をヒットさせた人です
また、朱堂が雑司が谷霊園
でお墓参りをした、
劇作家である「島村抱月」の愛人だった人でもあり、
彼が亡くなって後を追うように自殺しました
一応、「抱月の隣に埋葬して」という遺言を遺したそうですが、
無視されて故郷の長野に葬られ、
後で分骨して、このお寺にも埋葬されたそうです
東京にもお墓はできたけど、それでも抱月の隣じゃないという…
彼女は無念じゃないかなぁ…
次回は、「浄輪寺」をご紹介します
以上、朱堂でした