こんにちは朱堂です
今回は、明治村編
「呉服座(くれはざ)」です
(住所:明治村4丁目49番地)
この建物は、明治の初めに大阪・池田市に建てられた芝居小屋で、
歌舞伎、落語、講談といった芸能系の公演だけでなく、
第1次憲政擁護運動で活躍した尾崎行雄や、
社会主義運動で有名な明治~大正の活動家・幸徳秋水の講演会にも使われました
(尾崎行雄 ・・・ 明治~大正の政治家。
「政党の意見を聞かない」という「超然主義」という態度をとった
当時の第3次桂太郎内閣を批判し、
憲法を守ろうと「第1次憲政擁護運動」を主導した。)
(幸徳秋水 … 明治~大正の社会主義者。
「平民新聞」を発行するなどして
日本の社会主義活動を主導していたが、
大逆事件に巻き込まれ、天皇への反逆罪で処刑された。)
現在、屋根の補修工事中だそうです
ビニールシートが無ければ、もうちょっと舞台みたいでカッコいいのに…
仕方ないですけどね
そして、この建物は「坂の上の雲」のロケ地
第1部で、秋山真之や子規が友達と一緒に
講談師の「ミヤコちゃん」に会いに行ったシーン
アイドルを見るような目で、
子規が「ミヤコ~」と言っていたのがかなり印象的でした
「ごふくざ」と書いて「くれはざ」と読むそうです
建物内です
TVで時々観るような和風舞台
ステキだ、大好きです
ハリボテですが、歌舞伎役者さんも立ってます
舞台の天井を見てみると、こんなカンジ
この網みたいなものの上に人が乗って、
定番の桜吹雪とかを降らせます
上手側(お客さんから見て右側)の舞台袖には、
音楽を演奏する担当の人々が待機する場所があるそうです
続いて、舞台の地下
「奈落」です
写真の中心にある棒を回転させることで、
舞台を回したり、役者さんを下から上へ登場させることができます
ナマの奈落、初めて見たー
本物はやっぱりすごいです
回したい回したい回したい…
役者さんの楽屋です
細長い、天井低い、出入口の階段が急だ
こんな中を、あの歌舞伎の格好で動くのか…
楽屋の柱には、大阪でまだ芝居小屋として使われていた時に
楽屋を使った役者さんのサインが入っています
だいぶ月日が経っちゃったので、薄れてしまっていますが…
次回は、「小泉八雲避暑の家」をご紹介します
以上、朱堂でした