卒業 ~ その1 ~
忘れもしない、平成6年1月24日、午後8時頃。。
その日両親は新年会の為、外出していた。
自分は仕事が早く終ったために、自宅でくつろいでいた。
家に残っていたのは、祖母と弟と愛犬と愛猫だけ。
早々に夕食と入浴を済ませ、自室で彼女と家電で会話を楽しんでいた。
当時は携帯などまだなかった時代だ。
何気なく付けていたTVと電気がバチっっという音とともに一回切れた。
停電かなと思っていたら、電気類はすぐに復帰したので、
私はそのまま放置して、彼女と会話を続けていた。
その時・・・
下の部屋から大声が聞こえた。
なんだ?と思い電話を切り、声がする洗面台に行くと、
祖母が乾燥機に向かって、必死に水をかけているではないか!
みあげると、天井からは轟々と火の手が上がり、
もうなにがなんだかわからないまま、パニック状態で119番
。。。電話口で、なにを言ったかは覚えていない
電話の直後、新年会に行ってる両親に連絡しようと思ったのだが、連絡先がわからない。
あわてて車に飛び乗って、両親を連れ戻しに行く・・・!
両親を連れ出し、一目散で実家に帰ると、すでに消防車が消化活動を行なっていた。
祖母は、昨年なくなった祖父の位牌を抱えて、猫と犬と脱出していた。
それからどのくらい経ったか覚えていない。
ただ鳴り響くサイレンの赤と、騒がしい喧噪の中、火はものすごいスピードで実家を飲み込んでいく。
徐々に、自分の部屋に火が燃え移る。。
何もできない。ただ、呆然と見ているだけ。
~ 続く ~