ハノイの一般的な家賃の支払いは、日本とは異なります。
数か月分を前払いしなければなりません。
3か月分前払い、6か月分前払い、1年分前払いなど様々ありますが、最近では半年分前払いが多くなりつつあります。
これに加え入居時には家賃1か月分の保証金が必要になります。
保証金は退去後、おおよそ全額返金されます。
家賃をまとめて前払いの理由は、ベトナムの税制とベトナム人の性格によるものです。
ベトナムでは家賃に対してValue Added Tax(VAT)が家主に課せられます。
この税金を支払うことにより、入居者が家主を通じて納税する代わりに、納税したことを証明するFinancial Invoice(通称Red Invoice)を手に入れることができます。Red Invoiceがあれば、会社として家賃の損金計上が可能となります。
家主が税務署に赴き納税手続きを行うのですが、この手続きを毎月行うのが面倒だから数か月分をまとめて申告してしまおうというのが、数か月分の家賃前払いの理由です。
ホーチミンとハノイ、国は同じですが商習慣が異なります。
ハノイでは入居時にまとまった資金が必要となります。
なお、オフィス物件の場合は半年分前払い、1年分前払いが一般的です。