お地蔵ちゃん、今年の春からモンテッソーリ教育のお教室に通っています。

 

モンテッソーリ教育とはイタリア最初の女性医学博士、マリア・モンテッソーリによって開発された教育法です。

同氏はもともと障がい児教育に携わっていましたが、やがて「同教育法は障がいのある子どもの教育だけに限定されない」という考え方から保育施設で一般的に適用されたのが始まりです。

 

「子供は生まれながらにして自分自身を成長させ発達する力を持っている。保護者は子供の成長要求を汲み取らなければいけない。子供の自由を保証し自発的な活動を助ける役割を果たすべきだ」というものです。

この考え方に基づいて責任感と思いやりを持った自立的な人間、一生を通じて学び続ける姿勢を持った人間を育てる事がモンテッソーリ教育の目的です。

ベネッセ教育情報サイトより

 

 

「自分の事は自分でする子」に育って欲しい、そして集中力を養って欲しいという願いからモンテッソーリ教育のお教室に通わせました。

 

入会当初は親子でモンテッソーリのお仕事に勤しみ、教室帰りは今日の出来事を振り返りながら毎週楽しく通っていました。

 

殆どのお友達は2、3ヶ月通うと母子分離クラスに進級するのですがお地蔵ちゃんは私への固執がとにかく強い為、お教室と先生への信頼関係をしっかり築いてから少しずつ訓練していくことになりました。

 

お教室や先生にも慣れとても楽しんでいるお地蔵ちゃんの姿を見て「そろそろ母子分離クラスに進級しましょうと」8月末から進級しました。

 

進級初日、教室の入口で上履きに履き替えたお地蔵ちゃんに

「ママお買い物行ってきても良い?」と聞いただけで「ダメ〜!お地蔵ちゃんも一緒に行く〜」とギャン泣きして上履きを脱ぎ始めるお地蔵ちゃん。

 

ママの存在は必要。

でも同じ空間にいれば側にいなくてもヘッチャラ…なお地蔵ちゃんの為にそして私自身も娘が気にならないように教室内では読書をしていました。

 

先生から「お地蔵ちゃんのペースでいきましょう。こういう気質の子は腹をくくるまで大変だけど一度決めるとあっという間だから大丈夫よ」というお言葉を頂いていたのでとにかく焦ることなく彼女のペースで進めようと。

 

そして先週、最後の20分だけ教室から離れる事に。

それまで先生と一緒にお仕事しながら

「ママ〜これやったのよ〜」と報告に来たり、とにかく上機嫌なお地蔵ちゃん。

 

先生が「ママお菓子買いに行って来て良い?」と聞いた瞬間ギャン泣きスイッチが入り

「ダメ〜!!!お地蔵ちゃんも行く〜!!!!」…


「ママ行ってくるね」と信頼する先生に娘を託し教室の外でスタンバイ。

何度も何度も扉を叩き「ママ〜ママ〜ママ〜」と泣き叫ぶお地蔵ちゃん…

その声を聞いただけで胸が張り裂けそうになりましたがお姉さんになる過程の一歩と自分に言い聞かせひたすら扉の外で待ちました。

 

さすがに少し泣いたら諦めるかな?と思っていましたが20分間ずっと泣き叫んでいました。

 

レッスンが終わりお迎えに行くとヒクヒク泣きながら

「ママがいい〜!ママ〜抱っこ!」とお地蔵ちゃん。その姿が可愛すぎて「頑張ったね!ママおかげで助かったよ!ママもお地蔵ちゃんがいい〜」と抱きしめました。


 

先生から「まだバイバイは少し難しいね、来週も20分頑張ってみよう」と。

 

でも帰宅途中は「ギャン泣きしちゃった〜。ママが居なくてもお仕事したのよ〜」となぜか誇らしげに語るお地蔵ちゃん。

彼女の中で何かが成長したと思いながら

「また来週もママと一緒に行こうね!」と家路に着きました。

 

 

そして本日。

きっと今日もバイバイは難しいだろうな〜とお教室に向かいました。


お地蔵ちゃん、自分で上履きに履き替えレッスンバックを荷物掛けに掛けに行くとそのまま先生と手を繋ぎお仕事を始めるお地蔵ちゃん。

私はお教室に入る気満々だったのですが…アレアレアレ???

 

先生もその様子を見て「今日はお教室に入らず入口でスタンバイしていましょう」と玄関先に椅子を置いて下さりました。

 

私の存在を忘れてお仕事に没頭するお地蔵ちゃん。

しばらくすると私の携帯に着信があったので先生に伝え外出してみました。

5分程して泣いたかな?と戻ってみると泣き声は聞こえず。

 

先生が静かに来て

「やっていたお仕事を終えたらママを探して少し泣きましたがママはお電話をしているから先生と一緒にお仕事して待っていようと伝えると泣き止んだので今日からバイバイしてみましょう」と…

まさかまさかのバイバイ初日となりました。

 

今日も出来ないかなぁ?と想像していただけにかなり肩透かしな出来事でした。

 

お教室から出て頭の中がグルグルグル…

嬉しいような悲しいような。

もっとドラマチックな別れを想定していたのに…などなど。

 

これからお迎えまでどうしよう…

とりあえずカフェで一休み。


お地蔵ちゃんが生まれてからずっと望んでいた「お一人様時間」でしたがいつも一緒にいたのでなぜか寂しさが込み上がりつい主人に「何故かバイバイ出来ちゃった」と連絡してしまいました。

主人にラインしながら涙腺崩壊しそうでした。仕事中に迷惑ですよね…笑

 


お迎えに行くと乾いた鼻水を付けながら誇らしげに「ママ居なくても楽しかったよ〜!」と。

「お地蔵ちゃん凄いね〜!ママおかげで助かっちゃった!」というと満面の笑顔を見せてくれました。そして「先生とブレスレット作ったのよ〜」「先生とノリノリ(糊貼り)した〜」とお仕事の情報を教えてくれました。

 


つい先週まで「ママが居ないとダメ〜」と泣きわめいていたのにあっという間にお姉さんになってしまったお地蔵ちゃん。


娘が私の手元から巣立って行く日はそう遠くない。

限りある「家族時間」を大切に大切に過ごしたいと心に誓った一日でした。



クマさんにタオルをかけて一緒に寝かし付け〜

今日はお疲れ様でした、ゆっくり寝てね!