トヨタ本体での認証不正が明らかになり、３車種の生産停止になっています。それ以外にもホンダ、スズキでも不正が明らかとなり該当車種の生産が停止しています。
これでほとんどの日本の自動車メーカーでの認証不正となり、それぞれ生産停止となっています。
中でも、業界トップで世界一の生産量を誇るトヨタ自体での認証不正は重大です。
それより以前に子会社のダイハツでの認証不正が明らかとなり、全工場での生産停止となりました。それ以外でもグループ企業の豊田自動織機、日野自動車などでも不正が明らかとなりました。これを受けて、ダイハツでは奥平社長が引責辞任し、トヨタから新社長が就任しました。
グループ企業での不正の後でトヨタ本体での不正が明らかとなりました。いずれも豊田会長が社長時代の不正です。
「ブルータス、おまえもか」
との豊田会長の発言も、他人事感が否めません。
豊田会長は、これまでのグループ企業での不正発覚時、
「不正はあってはならないことであり、法令順守は当然のこと」
と述べていましたが、トヨタ本体の不正発覚時には、
「不正撲滅は無理」
と発言し、さらに、国の認証制度にも批判的に言及しました。例えれば、時速40㎞制限の道を60kmで捕まったのに、
「40㎞制限が時代にあわないせいだ。60㎞でも一層安全運転している。」
と発言しているのと同じですが、本人に自覚はないのでしょうか。
さらに、今回の不正発覚でも、豊田会長以下経営陣は誰も「引責辞任」はせずに「減給処分」としたそうですが、それでも豊田会長は前年比62％アップの16億円もの報酬になっており、世間の理解こそ「無理」な対応ぶりです。ならば従業員の報酬も62％アップとすべきでしょう。社内的にもあまりにも不公平であり従業員の心情はいかばかりかと気になります。経営陣ばかり報酬を大幅にアップしては従業員のモチベーションにも大きく影響します。汗水流して連日働いて空前の利益を出したのは従業員の頑張りあってのことで、これを経営陣はどのように評価しているのでしょう。人心が離れるばかりでは、と危惧します。
豊田会長が国の認証制度にも言及し批判したことで、国を怒らせてしまいました。
全く余計な一言でした。今日もニュースで公取委がトヨタ系下請けに金型保管を無償で50年も強要していたと捜査が入り始めました。国を怒らせたら、こうしてあらゆる事象にメスが入り摘発しますので、認証権限を持つ国を怒らせてはなりません。また報道によれば、日本の認証基準だけでなく国際認証基準にも抵触している可能性もあり、糺すべきは自社の不正であり国の基準ではありません。
国家経済を支え輸出の多くを稼いでいる企業だから国も手加減するだろう、などど甘い考えではいけません。全く別問題です。
法令違反したのは事実なのですから、会長は厳粛に真摯に謙虚に問題解決に全力で取り組み、２度と不正するようなことはしない、との発言であるべきで、グループ各社での数々の認証不正も考えれば、グループの総帥でもありますので「引責辞任」が相当では、と思います。
私がこう感じるだけでなく、ヤフー記事でも豊田会長の姿勢に問題あり、との記事がアップされています。私の当記事よりももっと具体的に強く問題を指摘して、実質、引責辞任を勧めています。
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トヨタ「認証不正」、豊田章男会長に重大な責任（郷原信郎） - エキスパート - Yahoo!ニュース
これほどに批判されたトヨタ経営者は初めてであり、株主総会でも豊田会長への信任は71.9％と他の役員が90％台なので大幅に低下しています。
「ラリーは道楽ではないか」
とも発言する株主も現れていて、こうした社会の厳しい動きにもっと豊田会長は謙虚であるべきだと感じます。
「ネバー ツーレイト」
「間違いを改めるにはばかることなかれ」
の精神で、豊田会長には気づいてもらいたいと思います。日本経済をけん引する企業のトップであるがゆえに、その言動も姿勢も注目されていることをもっと自覚し、改めてもらえればと感じます。
ではでは。
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