野生動物が人間を襲う原因の1つは餌付けした人間だが動物愛護法も見直すべきでは。 | きままなひととき

きままなひととき

いらっしゃい!
きままなひとときをご覧ください。

今日も青森県で女性が熊に襲われて下山できない状態で、まだ熊が付近にいる模様で救出困難、とのニュースがありました。その数日前にもタケノコ堀りの女性が熊に襲われたとのことです。

これ以外でも熊に人が襲われて食べられた、家畜の牛が66頭も襲われて食べられ、人間をも恐れない北海道の熊でOSO(オソ)18の話題がありました。それを駆除した人に抗議がたくさんきたとか。人間の命や生活もよりも熊がかわいそう、との一面だけでの非難は大いに違和感を感じます。

「クマによる被害が過去最悪となっています。環境省のまとめでは、今年度にクマの被害を受けた人は1月までに全国で218人にのぼり、過去最悪だった2020年度の158人をすでに上回っています。(NHK NEWS WEB 2024.2.8.記事より)」

 

童謡歌で「森のくまさん」の歌詞で

「あるぅ日 森の中 熊さんにであぁった 花咲く森の中 くまさんにでああった~」

の歌や、熊のプーさんとか、熊がフレンドリーでかわいいイメージが先行してしまっていて、本来大変獰猛で恐ろしい猛獣の側面が忘れられています。

 

熊に限らず、イノシシ、シカ、サルなどの野生動物が人間を全く恐れなくなっていて、人間の生活空間に平気で出没しています。農園の作物を食べたり荒したり、家に侵入して食べ物を物色して居座ったり、人間に突進して大けがを負わせたりと、したい放題ですし被害大です。

 

この一因で、動物愛護法により野生動物は簡単に駆除できないようになっていて、勝手に駆除したら違法になるため、人は逃げる、避けるしかありません。これが長年行われてきて、野生動物が人間を恐れた世代から次第に交代し、人間を恐れない世代に変わったことも大きいです。

なので、長野県では、罠にかかった熊を懲らしめて「人間は怖い」と思わせて野生に返す試み「お仕置き放獣」がされていますが、最近は被害拡大のために、捕獲・駆除する方向にかじを切っています。

さらに踏み込んで法律を改正し、動物に危害を加えられる危険があれば、その場の人の判断で迅速に駆除できるように変えるべきでは、と感じます。

 

以前、野良猫が私の家の裏庭の陰で子猫を3匹生みました。近くの家の人(複数)がネコ好きで野良猫にエサを与えて餌付けして私の家の庭でフンをして家庭菜園や石庭を何度も荒してゆきます。大変困ってネコ忌避剤を該当箇所にまくなど敷地内を見回るようにしていましたがダメで、生まれたばかりの子猫を発見しました。

私は近所の人を安易に犯人扱いし糾弾しては関係悪化となるので子猫の処分に困り、市の動物愛護センターに電話して引き取りをお願いしたら、引き取らないと言いますので、私が子猫を自分で処分する、と言ったら、動物愛護法違反になるからしてはだめだと言います。こちらは完全な被害者なので、対処方法をセンターの担当に迫ったら、子猫が居座りにくい環境にするしかなく、そうすれば親猫が子猫をどこかに移動させるとのことで、そのように居座れないように子猫が住めそうな場所をあちこち封鎖しましたら、いつの間にか子猫もいなくなりました。センターが引き取らないとの言動にも驚きましたが、なんとももどかしい限りでした。これは完全に「生類憐みの令」だと思いました。

 

動物好きの人の中には野生動物に無責任に餌を与えます。野生動物たちは人がエサを与えるものだから人間の食べ物がおいしいと気が付いて人間を襲うようにもなったのでしょう。人は逃げるだけなので野生動物は余計に警戒せずに襲うのでしょう。公園などでハトや野鳥にエサをばらまいている人も迷惑行為としてしばしばニュースになっていますが、ハトや野鳥が餌付けされると人間の生活空間にまで大量に飛来して大量にフンを投下します。大変異臭が漂いますし、衣服や歩道なども汚れます。鳴き声も騒音です。

こうした被害や大迷惑なことを、餌を与える人は何も考えていないのでしょうか。野良猫が近所に居付くのも餌を安易に与える近所のネコ好きな人がいるからで、餌をもらえなくなったら他に移動してゆきます。

 

元々は人間が餌を与えて、結果として、餌を与えた人でなく関係ない人を野生動物が襲うようになったので、元々は人間が悪いのだ、とも思えますが、でも、近年の野生動物が人間を襲い命を奪う事案の多さはもう見逃せないレベルにきています。

やはり、人間は恐ろしい、と野生動物に粘り強く思わせるしかないと感じます。

 

環境省が、今年、熊を「指定管理鳥獣に指定」しました。熊の個体数を把握し、適切に管理する対象とすることで実効性ある有益な共生の在り方を探ってゆくことになり、結果として熊の被害の未然防止や被害者を減らすことに効果が期待されます。駆除を目的にはしないのですが、熊を常に注視してゆくことになります。その結果として熊の個体数にメスが入れられる可能性もあります。

 

それと同時に、幼児期から、熊さんはかわいい、とのイメージだけでなく、熊や野生動物の恐ろしい面や安易に餌付けしてはならないことも教育するなど、両面の教育が必要だと感じます。かわいいと思う側面だけで無用な餌付けをする人を減らすためにも幼少期からの教育は必要では、と思います。

”正しくかわいがり、正しく恐れよう”

と感じます。

 

ではでは。

 

 

 

#熊が人を襲う、#野生動物、#人が死亡、#人が大けが、#熊、#鹿、#イノシシ、#サル、#餌付け、#無責任な動物好き、#動物愛護法、#野良猫、#子猫を生む、#動物愛護センター、#引き取らない、#生類憐みの令、#正しくかわいがり正しく恐れよう、#害獣、#猛獣、#人食い熊、#オソ18、#指定管理鳥獣、#環境省