新型C220d(W206)メルセデス・ベンツの試乗の感想です(2023.12.26.追記) | きままなひととき

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3日間、新型C220d(W206)に乗る機会がありましたので、その間だけで感じた印象をご紹介します。

主な内容は、外観と内装、一般道での走りの所感です。高速道などは走行していません。

 

〇主なスペック

・車両の大きさ 

  1820mm×4755mm ×1435mm

  (W205に比べ、全長55mm 全幅10mm 全高5mm 大きくなりました)

・エンジン  

  1992cc  ディーゼルターボ+モーター

  馬力 200ps

  トルク 44.9kg・m

  マイルドハイブリッド

・タイヤサイズ

  (前)225-45-R18

      (後)245-40-R18

・トランスミッション 

  9AT

・駆動方式 

      FR

・最小回転半径 

     5.2m

 

 

〇車両写真

外観の写真を貼ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

1つ前のモデル(W205)に比べると、

・目(ヘッドランプユニット)がやや小さくなった。

・グリルの台形デザインが逆になった。

・リアコンビランプが横長になった。

・排気管がより太く、やや出っ張った。

・ボンネットに2本の凸形キャラクターラインができた。

 

全体的に、フロント、リア共に、「横長」デザインが強調され、よりワイド&ローのスタイリングになりました。

 

ランプ類点灯時の状態も以下に貼ります。

 

 

 

内装の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つ前のW205と比較すると、

・エンジンスタートボタンが中央寄りに設置されている。

・メーター類表示が平面ディスプレイになった。

・中央に大きなディスプレイが設置され、カーナビが大画面。他の操作も画面で操作する。

・エアコン、オーディオなどもタッチパネル式で操作する。

・ドアの握り手が水平になった。

・サスペンションがエアサス(ローレウスエディション)から機械式に変わった。

 

〇感想(主観です)

メーター類は平面パネルで、タブレット端末をポンと置いただけに見えて、奥行きもなく少々安っぽくなった印象。奥行のある1つ前のモデルのW205のほうが高級感があった。

内側ドアの持ち手が平行になり、つかみにくい。1つ前のW205の斜めになっている方が自然につかみやすく持ちやすい。慣れれば問題ないかと思う。

カーナビが大画面で詳細表示もわかりやすいが、1つ前のW205はインパネの上の方にあり、視線移動が平行であったのが、下に目をおとす形になるので、正面の視界が一時途切れるのがやや気になった。

タッチパネル式なのでツルツル画面に指紋がつくペタペタさわったあとが見える指紋がつきにくい画面素材のほうが好ましい。

・タッチパネルの操作性は良く、わかりやすい。

助手席は前後方向がやや狭くなった印象を受ける。膝上の高さ付近にインパネが凸状に出っ張っているデザインが原因かと思われる。これは前のモデルのほうがよかった。

・夜間、アンビエントライトが室内に間接照明でインパネ、ドアのキャラクターラインに沿って、青色(色は変更可能)に点灯するが、エアコン噴き出し口とそのすぐ下にもアンビエントライトが加飾されたので、夜間走行時にサイドガラスに光が反射し、運転席側バックミラーに映り込み、視界を部分的に遮る。これは後方確認の点で危険であり速やかな改善が必要

さらに、天井にもアンビエントライトが加飾され、視界に入って邪魔で、ゴテゴテした感じになってしまっていて、少し品格が落ちた感じがした。天井もエアコン噴き出し口にもアンビエントライトは不要と感じた。さらに、アンビエントライトは下向きに照らすように改善する必要があると感じた。

 

〇走行中に感じたこと(主にW205との比較)(主観です)
・やや足回りが硬くなった。W205のC220dはエアサスでソフトな乗り心地で私の好みにあっていたが、これはちょっと硬い。路面のゴツゴツを拾うように感じた。でも、これが普通の乗り心地かもしれない。

ちなみに、W205 のC220dのローレウスエディションはエアサスのためにソフトな乗り心地だが、この新型C220dからはエアサスは廃止され、機械式になったので、その分、硬くなった印象だと思われれるが、これが普通の乗り心地かもしれない。

・静粛性はかわらない。エンジン音は聞こえる。

・加速感もかわらない。エンジンがほぼ同じスペック。力強い加速はそのままで実用上十分。

・アイドリングストップからの始動は一層スムーズになった。ただし、車両停止前の数km/hの速度からエンジンが先に停止するので、渋滞などのノロノロ時は、エンジンの停止・起動が頻発し、ギクシャクした走りになる。バッテリーにもエンジンにも余計な負荷がかかってしまう。W205は速度が0kmでエンジン停止したので、停止感覚がつかみやすかったので、不便。これは0kmで停止、のほうがまだよかった。

でも、私はアイドリングストップを切って乗ることが多い。発進時にエンジン始動にわずかだがタイムラグが生じる。特に右折時にタイミングを逸することがしばしばあるためだ。アイドリングストップはいらないと思う。バッテリーも大型になり消耗しやすく、交換費用が高額。

・後方視界がやや悪くなった。

・ボンネットに新しく施された2本の凸形状のキャラクターラインがやや目立ち、ボンネット中央ではないので、左の幅がつかみにくい。もう少し凸が小さくて中央に1本なら車両の中心がつかみやすくて左部分の感覚もつかみやすい。1つ前のW205がそうなっていたため、最初は戸惑う。慣れれば問題ないかと思う。

・内装の高級感は1つ前のW205と変わらないが、運転席はタブレット型の平面ディスプレイメーターのせいか、少し安っぽくなった感じがした。

 

〇内外装で感じたこと(主観です)
・リアウィンカーがやや斜め下がりでたれ目、ハの字的なウィンカーはあまり好きではない。

・目(ヘッドランプ)が小さくなったのも、ハンサム度合いが下がった印象。目が細く小さくなるのは流行ゆえ仕方がないかも。

 

御参考までに、W205の主な写真を以下に貼ります。

 

 

 

 

ドアの握り部分が斜めになっていて、握りやすい。新型のC220d(W206) は平行の直線(上の写真参照)。

 

なお、比較したC220d(W205)の詳細レポは以下に記していますので、ご参照ください。

C220dメルセデス・ベンツ(W205)は実績で低燃費25.6km/L(高速時)のご紹介 | きままなひととき (ameblo.jp)

 

総じて、

W206よりもW205の方がデザイン、乗り心地、使い勝手など私の好みにフィットしている印象でした。

今後新型C220dも改良されていくと思います。3日間だけの試乗した感想なので、燃費や高速走行時の印象など記載していませんが、外観内装などの様子は写真でご覧いただけたかと思います。

 

ディーゼルエンジンのセダンは国内ではマツダだけで生産し、トヨタ他生産していません。日本ではディーゼルエンジンは大型輸送車のエンジンで黒煙を出して軽油燃焼臭がしてスポーティなエンジンとはかけ離れた印象かと思われます(私もC220dに出会うまではそういった印象でした)。でもメルセデスのC220dディーゼルエンジンは、私のよくないイメージを180度変えました。

特徴を箇条書きにすると、

・ガソリンエンジン車よりも力強くて低回転域から強い力を発揮する。トルクが非常に太く強力。加速も俊敏で全く問題なし。

燃費が大変優れており、高速ではW205実績で25.6km/Lを記録。市街地でも平均で16km/L。

全く黒煙を出さず、マフラー付近も少しも汚れない。

軽油の燃焼臭もしない。クリーンなディーゼル。

・ディーゼルエンジンの、カラカラという音も抑えられている。

軽油は車の一番安い燃料で、燃料代が抑えられて経済的。

 

一部のネット記事へのコメントでは、ディーゼルエンジンの使いにくさやメンテしずらさが書かれていますが、きちんと販売店(ヤナセ)で定期点検時にメンテしてもらえば全く手間もかからずガソリンエンジンと何ら変わらず、問題ありません。

使いにくくてメンテしずらいなら、大型輸送車であれほど多数採用されて力強いパワーを発揮できていないです。トラックなど過酷な環境や使われ方でも大丈夫ですし、問題あるなら輸送車がそもそも長持ちしていないですしこれほど普及していないでしょう。

燃費の面でハイブリッド車も燃費がよくて経済的ですが、ディーゼルエンジン車も低燃費ですし選択肢になると思います。なにせ、軽油は安いですしね、燃費がよければ燃料代にかかる費用をかなり抑えられます。

 

長々と記しましたが、感想や印象は私の個人的な主観でして、デザイン等の感じ方も人それぞれかと思いますので、ご興味のある方は是非販売店で実車を見て試乗して実体感していただくのが一番かと思います。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

ではでは。

 

 

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