対中外交完敗のトランプ米国大統領 | きままなひととき

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和やかに歓談し友好的なムードを感じさせる米中会談のニュース。でも、トランプ政権は以下の点で何ら成果を上げられなかった。
・長年の貿易不均衡の打開
 →28兆円は一時的な成果であり中長期的な赤字対策は中国は何も

  出してこなかった。

・東、南シナ海での中国の海洋進出の阻止
 →中国が南沙、西沙諸島に埋め立て・建築中の軍事施設の即時中

  止・撤退を米国は話題にもせず要求もしていない。これにより、中

  国の海洋進出を米国は黙認したに等しい。

・北朝鮮への中国の圧力可否
 →中国は圧力はかけずにあくまでも「対話」路線でゆくことを世界に

  明言。米国の圧力の要求は事実上はねのけている。

・その他:トランプ大統領の孫娘イバンカちゃんに中国服を着させて中

      国語で歌を歌っているビデオを習主席以下に披露。さらに晩

      さん会では大統領夫人にチャイナドレスを着させて列席させ   

      ている。
 →米国大統領の品格と地位をおとしめている。

 

最後のは中国を持ち上げるためにした演出だろうが、中国主席に膝を屈して米国がおもてなししたに等しい。つまり、米国自身が中国主席の前で卑下したも同然であり、米国の威信をおとしめる演出であった。超大国として対等のつきあいを望む習主席と中国のプライドを満足させるに十分であっただろうが、同時にそれは米国の地位をおとしめる行為でもあったのだ。そこまで米国が中国に膝を屈する理由も必要もない。中国の受け止め方を考えずに米国の条件を上から目線で突きつけることこそ、米国が世界のリーダーという地位を安康にできるのだ。それがトランプ大統領はできていなかったのだ。経済のみ優先して考える「商人魂」が悪い方に出てしまったのであろう。少なくとも、東シナ海で中国と周辺国の間で問題になっている中国の海洋進出はアメリカ大統領の力と強大な米国軍事力の威圧で即時停止させることこそが、アメリカが東アジア諸国から信頼を勝ち得られる行動であったが、それを一切しなかったし話題にも乗せなかった。軍事力は北朝鮮問題の時にだけ韓国国会で披露しただけで、中国内では一言も触れなかった。中国の前では誠に弱腰トランプ大統領、という事が露見した会談だったのだ。
そういった意味で、中国の大勝利、米国の大敗、が今回の中国訪問結果だったといえるだろう。

 

ではでは。