チュー太郎という相棒がいる。
生まれはたしかニトリ。
クリスマスシーズンに仲間と赤いペラペラの帽子かぶせられ、並べられていた。
縁あってうちに来て以来数々の困難も乗り越えこうして相棒と呼べるくらい仲良くなった。
たまにチーズをお供えしては、会話することもある。
ある日、ポケットに相棒を連れて歩いていた。鈴もなにもついてないチュー太郎。ふとした瞬間、さっきまでいたはずのあいつがいない。私は慌てた。20分前まではいた。落ちても音はならない超軽量ボディ。
たくさんの人とすれ違ったはず。犬にくわえられてないか?ちびっこに連れて行かれてないか?落とした瞬間を見た人がいたら声をかけてくれるはずだが。。来た道を戻ったがいない。いや、このあたりのどこかにいるはずなんだ。通った道、すれ違う人の手、道脇視線をあちこちにやりながら早足で歩く。と、テントの中の机の上に落ちてたアクセサリーたちに並んで人形のふりをするチュー太郎の姿が!!あーーっ!!
テントの中にいた人に声をかけた。「それ、うちのです」「大事なものなんですか??」「甥っ子ので〜」
すまん、甥っ子のと言ってしまった。まだ守んなきゃいけないものがあるからね。
ごめんよ、チュー太郎。見つけられてよかった、ほんとに。その夜、少しいいチーズを差し入れして、和解してもらった。
実はチュー次郎という相棒もいる。そしてこれまた落下し、後日廃棄行きギリギリで発見したことがあった。もうこいつらには足を向けて眠れない。くしくも2人ともネズミだ。ミッキーよりミニーより愛着がある。魂の宿ってしまった相棒はAIよりもきっと人間的で愛くるしい。










