ぼんやりと見ていたNHKの歌舞伎解説を見て感動した。
NHKでやっていた歌舞伎の「寺子屋」のあらすじは以下のとおりである。
菅原道真の旧臣だった武部源蔵は、道真の遺児である管秀才を匿っていたが、ついに道真の敵である藤原時平に発見され、首を打つことになる(時平の讒言によって道真は大宰府へ左遷となっていた)。秀才の首を切ることができない源蔵は対策を考える。源蔵は自身で開いている寺子屋の門下生の首を変わりにと考えるが、田舎の寺子屋に秀才ほどの器量、才気を備えた子供などいない。さらに、首実検を行うのはかつて源蔵と共に道真に仕えていた松王丸。松王丸は秀才の顔をよく知っているのだ。
しかしその日、源蔵の寺子屋へ小太郎が入門してくる。小太郎は田舎の子供とは思えない器量を備えていた。源蔵は思案した挙句、小太郎を身代わりにすることにした。実は、小太郎は松王丸の子供で道真への報恩のため子供を差し出したものだった。
その場に藤原時平の命を受け、松王丸達がやってきた。松王丸は、差し出された子供の首が、秀才のものか、小太郎のものかいずれにしても悲しい思いを抱きながら、首実検を行った。そして小太郎の首を見て、悲しみを押し殺しながら、確かに秀才の首であると鑑定して帰る。
とても有名な演目らしいが、歌舞伎のカの字もしらない自分にとっては新鮮だった。江戸時代からの演目で、組織(義)を守るために苦渋の選択とはいえ、子を差し出す日本人の姿に共感がされてきたのか。
歌舞伎を生で見に行きたくなった。