いじわるン | よく躓く人生。

いじわるン

初めて聞いた時、思わずのけぞったハギーの台詞である。


いじわるン


芝居的には、ハートが登場する場面じゃないが、語尾に微妙にハートがついて聞こえたのは、氣のせいではなくハギーの声質のせいだろう。


いじわるン


ちょっと鼻にかかったスゥイートな声である。


これは『トランサー』の吹き替え版でのこと。

ニコの声がわりとドス系なので、阿潮(日本版はヤウ。苗字ですな)のキャラのイメージが変わりましたよ。


『トランサー』(原題の『2002~異霊霊異』の方が馴染みがある)は、オイラには思い入れの深い作品。

いつもは日本未公開状態の作品は、台詞と字幕からフィーリングで観るが、これは台詞を全部訳して観るという、香港電影に転ぶと一度は通る道を通過した記念碑的作品なのだ。

いや、正しく訳せてたかどーかは不明だが。


だから日本版になった時は色々目からウロコだった。


オイラはヤウの一人称を"俺"でとらえていたし、言葉遣いもちょっと斜な感じだけれど、訳されたのは"僕"で、言葉遣いもやわらかいテイスト。
さすが水田さん(訳者)、可愛いのがお好き、と思った。

この時初めて、当たり前の事だけど、訳す人によって印象が変わってくるんだな、と認識した。


そして吹き替えの声のイメージも。

オイラは最初聴いた時、ヤウの声にはちょっと甘いけど、スティーブン演じるフォン(風)の方はイメージ通りだな、と感じた。
だが、猫仔にはヤウの方がイメージで、フォンは声を聞くと、吹き替えのまっつんの顔が脳裏に浮かんでしまったのだそうだ(笑)


因みにハギーはこの後『ムービング・ターゲット』と『ティラミス』でニコの声を当てていたけど、オイラには『ティラミス』が断トツストライクだった。
可愛いラブストーリーに、あのスゥイートな声はぴったりだと思う。

あの映画も可愛くて綺麗で大好きです。
ジュンアイキラキラがちょっと恥ずかしいけど(^^;ゞ

しかし…監督のダンテ・ラムは恋に夢見がちだな…。
珍しいよな、大人の男なのに。


ところで『トランサー』の監督はウィルソン・イップ。

下町人情系(ちょっとコミカル)アクションを撮らせると、ホント素敵な作品に仕上げてくれる。

見た目はそこらのアンチャン風なのに。
時々、役者で見かけるよ。

『トランサー』は、キャストや設定もあったけど、『オーバーサマー』の監督という事でオイラ的期待も高かったんだよね。

そして脚本が、これまたオイラの好きなビンセント・コク。

作中でも白衣に巨体を包んだ医者の役で登場する。

メジャーどころで言えば『少林サッカー』で、リーグの最初に少林チームと戦って、ボールごとゴールに蹴り込まれる巨漢選手かな。


彼を初めて意識したのは『ゴージャス』の時だったんだけど、見終わって驚いた。
この人の書く本には、びっくりする程、イヤなヤツが出てこないのだ。

もう、疲れ果ててどうしようもない時に観ると癒される。

何かほんわか幸せな気分になる。

『ゴージャス』は疲れた社会人向きだと思うぞ。



そして『トランサー』はもう何回観たか解らない。
軽く20回は行ってるだろう(笑)


吹き替え版を観る機会があったら、最初の方のバスのシーンに注目してみよう。


いじわるン


が聞けるから(^-^)v