LIVE | よく躓く人生。

LIVE

何年か前、ライヴ会場で、あまりに楽しすぎて、ふと

いつまで、このメンバーの人達と、こうして音楽を楽しめるだろう?

と強く感じた事がある。

LIVE、というだけあって、音は一つ一つが生き物。
たとえば同じツアーの中でも一つとして同じ公演はない。
同じ音には二度と出会えない。
奏者の気持ち、受け手の気持ち、それだけでも音は変わってくる。
音楽は関わる人間そのものなんだろう。


横浜アリーナで、ベーシストの青木智仁さんの訃報を耳にした。
たった12日前の事。
ちょっと待ってよ、この前元気に演奏していたじゃない。

勿論知り合いじゃない。
音だけの繋がり。
ライヴやCDで知っているだけの人だ。ここで初めてそれを知ったという事実が物語っている様に。
でも、いつもいるはずの人がいない、何故なんだろう?
それはただただ寂しくて、不思議な感じだった。
ステージ上、彼のいるはずの場所には、ベースと写真が置かれ、松原さんが弾いた数曲以外(ある理由で)ベーシストは不在のままだった。

ライヴ中に、ノートが回ってきた。
青木さんへのメッセージを綴る為に50冊が今、会場内を回っているとの事だった。
折しもその時、ステージでは青木さんへのオマージュ的なパフォーマンスの最中だった。
一言だけノートに書きながら、涙が出てきた。
CDを聴けばいつでもそこに刻まれた音と会えるけど。
本当に同じ音には出会えない。
あの音とはもう二度と出会えない。
あの元気な姿を見る事はなくなってしまったのだ。


青木さん、楽しい時をありがとう。
どうぞ安らかに…。