鏡のおもひで。 | よく躓く人生。

鏡のおもひで。

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仕事でナゼか(笑)鏡が必要になって買った。

手鏡。

柄のついた、絵に描いた様な手鏡。

自分じゃ手鏡使ってないので、ちょと懐かしい。


手鏡といえば、昔一緒に暮らしていた雄鶏の大好きなおもちゃがコレだった。

そりゃもう楽しそうに鳴きながら、つついたり引っかいたり。

挙げ句の果てに、愛情あまって(?)柄についた紐をくわえて振り回し、投げる。

割れないかと心配したが、頑丈な木製の枠にはまった鏡は存外丈夫だ。

そして重い。

その重たい鏡を、ちっちゃな鶏がいとも軽々と振り回し、投げる。

ハンマー投げだ。


鶏はことある毎にハンマー投げを披露していたが、不思議と周りの人間にぶつけるとか、家の中の物にぶつけて破壊する、とかの事故はなかった。


ただ…


鏡が。


手鏡がもたなかった。


投げ続けられた手鏡は、柄の部分が本体からすっぽり抜けてしまった。


我が母は仕方なしに、本体を手に持って使っていた。


そして鏡は本体だけになっても、鶏の愛すべきおもちゃだった。


ひっかき、つっつく。


そんな彼が老衰で亡くなってから随分経つ。


そして我が母は今でも時々その手鏡を使っている様だ。


本体を手に持って。